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日本の医学部に合格せずとも、優秀な医者になる「裏技」があった

もちろん、簡単な道ではありませんが

今回は、現在の医学部入試の「多様性」についての話をしよう。超難関と言われる医学部に、あっさりと入ってしまい、れっきとした医師になれる方法があることを紹介したい。

たった20年でこの変化…

日本の医学部入試は、ここ10年ほどの間、熾烈な状況となっていることはご存知の通りだ。偏差値で65以上なければ、最低ランクの医学部での合格すらおぼつかない。著者(1973年生まれの団塊ジュニア世代)が、大学を受験した1992年、偏差値65を持っていれば、私立医学部(慶應の医学部以外)であればどこでも合格できた、といってもよかったのに、時代の変化とは恐ろしいものだ。

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一方、いいニュースとしては、昨今では、推薦入試やAO入試、学士編入試験や、地域枠入試(その地域で医師として活動することを約束する一種の推薦入試)といった、入学試験のバリエーションも増え、入試枠の定員も増えていることが挙げられる。

一般入試も複数回実施する医学部もある。受験生にとって、医学部入学のチャンネルは増え、受験のチャンスを2回、3回と使えるようになってきたのだ。

とはいえやはり、医学部に入学するには、相当な学力が必要だ。いまや医学部受験は浪人が当たり前、医学部の平均合格率は7%しかない。2年浪人や3年浪人も当然で、現役高卒生が合格する割合の方が少ない。

多浪生と言われる「3浪」以上の受験生でも、全く恥ずかしくない状況となっている。しかし、医師になりたいという強い思いを持って何年頑張っても、どうしても入学試験を突破できず、合格できない人はいる。そういう人は、志を捨て、諦めるしかないのだろうか。

 

それでもダメなら海外に行け

文系出身で、数学や理科の勉強がどうしても間に合わない受験生、社会人になってから医学部にチャレンジしようとしている大人の受験生、3年どころか、5年も6年も医学部に挑戦して未だ合格を果たせない受験生は、医師になることをあきらめるべきなのか。

いや、その必要はない。日本の医学部入試に「合わない人」であっても、6年間の孤独な努力に耐えられるポテンシャルがあれば、医師になれる道があるのだ。

それは、海外の医学部、とりわけ旧共産圏の医学部を経由して、医師になる道である。といっても、国民的人気ドラマ「ドクターX」の主人公・大門未知子のように、キューバへ留学するのではない。

私がお勧めしたいのは、東ヨーロッパ(ハンガリー、チェコ、スロバキア、ブルガリアなど)の医学部である。

こういうと、専門家や医師のなかには、バカにするひともいる。ひと昔前は、東欧の医学部に行く受験生は、「ハンガリー送り」などと揶揄され、どうしても医学部に受からない人のための、やむを得ない「最終手段」とみなされてきた事情があるからだ。

しかし、今は全く違う。近年、これらの国の医学部出身で、日本の医師国家試験に合格する人の数も増えている。