11月10日 営業用原子力発電がはじまる(1965年)

科学 今日はこんな日

地球のみなさん、こんにちは。毎度おなじみ、ブルーバックスのシンボルキャラクターです。今日も "サイエンス365days" のコーナーをお届けします。

"サイエンス365days" は、あの科学者が生まれた、あの現象が発見された、など科学に関する歴史的な出来事を紹介するコーナーです。

1965年のこの日、茨城県東海村の日本原子力発電株式会社(原電)東海発電所は、日本ではじめての営業用発電に成功しました。

この発電所の原子炉は、天然ウラン-炭酸ガス冷却型。実用規模の営業用原子力発電炉としてイギリスGE社から輸入された黒鉛減速炭酸ガス冷却型原子炉(マグノックス炉)に、耐震強度の増強など、日本独自の改良を加えたものです。着工から5年あまりをかけて各種のテストを繰り返し、この日ようやく出力5000kWの営業用発電に成功して、東京へ送電したのです。

【図】黒鉛減速炭酸ガス冷却型原子炉のしくみ(概略)
  黒鉛減速炭酸ガス冷却型原子炉のしくみ(概略)

この原子炉は翌1966年7月25日に営業運転を開始し、1998年まで運転が続けられましたが、現在は運用が停止され廃炉作業がすすめられています。

原子炉や建屋は2025年までに撤去が完了する予定ですが、これにともなって発生する放射性廃棄物は数百年にわたって管理する必要があり、その保管場所などについてはいまだにめどが立っていない状況です。

【写真】東海発電所
  東海発電所(右奥)。左手前側の建物は東海第二発電所 photo by gettyimages