地球のみなさん、こんにちは。毎度おなじみ、ブルーバックスのシンボルキャラクターです。今日も "サイエンス365days" のコーナーをお届けします。
"サイエンス365days" は、あの科学者が生まれた、あの現象が発見された、など科学に関する歴史的な出来事を紹介するコーナーです。
1895年のこの日、ドイツの物理学者ヴィルヘルム・コンラート・レントゲン(Wilhelm Conrad Röntgen[独]、1845–1923年)は、放電実験中に、目に見えない何かが、黒い紙や木片などを透過してシアン化バリウム板を発光させていることを発見し、この未知の放射線を、謎(X)の放射線という意味の「X線」と命名しました。
同年の12月28日には、手の骨の透視写真を添えた論文が発表され、それからわずか数ヵ月後には、骨折患者の診断に用いられるようになったそうです。
原子構造の解明のきっかけとなったこの歴史的な発見の業績によって、レントゲンは1901年に第1回のノーベル物理学賞を受賞しています。