きゃりーぱみゅぱみゅ育てた社長の「自分の“いい”を突き詰める」美学

感覚的だからこそ、うまくいく

新卒で入ったサイバーエージェントで、半年ものあいだ営業成績が圧倒的ビリだったところから一転……、新人賞や全社MVPを獲得し、起業したベンチャー企業を半年で70人に、3年で180人規模にまで育てたトライフォートCEO大竹慎太郎氏の著書『起業3年目までの教科書』の発売を記念して、大竹氏のかねてからの友人である(*) 中川悠介氏(アソビシステム株式会社/代表取締役)との起業家対談をお届けします。
(*) 大竹氏と中川氏は共に、同年代のエンタメやIT経営者の集まりである「麒麟児会」のメンバーである。 

(取材・文:編集集団WawW! Publishing乙丸益伸)

昔の原宿GAP前で一日中友だちとダベっていた

大竹:今日は、原宿系という“カルチャー”を現実に生み出してしまったという稀有な経験をしているあーみー君(中川悠介氏のこと)に、「どういう決断を下し続ければ、文化を生み出すところまでいけるのか?」という話についてうかがっていきたいと思います。

中川:はい、よろしくお願いします!

大竹:あーみー君の話で言えば、もう学生の頃からすでに原宿を起点に動いていたというのが面白いなと思ったんだけど、その当時から原宿を拠点に活動していたのはなんでだったの?

中川:最初は高校の同級生に美容学校や服飾系の学校にいった友だちが多くて、自然と原宿に足が向いていたという感じでした。それで、高校・大学時代にずっと、以前GAPがあった場所に座って、1日中ただ入れ替わり立ち替わり通りすがる友だちと、延々下らないことをダベってたっていうのが僕の原宿の原点ですね。

大竹:へー、遊びの拠点がそもそも原宿だったんだ。昔のGAP前って言うと神宮前交差点のことだよね?

中川:そうですね。交差点に座ってずっと友だちたちとしゃべっていると、気づけば、原宿を歩いている人全員が友だちじゃないかと思うぐらいの状態になっていました(笑)

(左:アソビシステム中川悠介氏、右:トライフォート大竹慎太郎氏)

最初に仲間と集まれる場所を作った

大竹:歩いてる奴、全員友だち(笑)そんな中でじゃあ、なにゆえ色々なイベントを開くようになっていったの?

中川:そもそも僕は一人でいることが嫌いで、みんなと常にワイワイやっていたいほうだったんですね。それで、この仲間たちと何か一緒にやりたいなって思うようになっていきました。そこで何がやれるかなって考えていくと、美容系の学校や服飾系の学校に通っていた仲間が多かったので、必然的にヘアショーやファッションショーを開いていったという流れですね。

大竹:そこから、あーみー君の仕事の中で最初に大きくなった「美容師ナイト」につながっていくんだ?

中川:美容師ナイトっていうのは、月曜の深夜に美容師さんたちがお客さんとしても演者としても中心としてやっていたクラブイベントですね。

 

大竹:それはどういう経緯ではじまっていったの?

中川:これも結局、「美容師の友だちたちと集まれる場所があると面白いよね」っていう想いが先にありました。それを実現させるには何ができるかを考えた結果、火曜が休みの美容師さんたちが出てこれる月曜の夜に開く「美容師ナイト」が生まれていったという流れですね。

大竹:なるほどなー。みんなとワイワイ楽しむための場所を持ちたいっていう発想から、そういうイベントが生まれて、最終的に1000人もの人を集客できるまでになっていったと

中川:そうこうしているうちに、イベントでモデルさんとも多く知り合うようになっていって。そういう子たちのマネジメントと、色々なイベントをやる会社にしようと2007年に起ち上げたのがアソビシステム(中川氏の会社)です。