「セックスレス」でも子どもが出来た!アラフォー夫婦の超合理的妊活

ドキュメント・高齢出産
富澤 比奈 プロフィール

立ち合い出産で夫が感じたことは……

病院ではユカコさんの体質を考えて、すんなりと出産に向かう態勢が取られた。しかし、なかなか陣痛促進剤が効いて来ない。

前回長男が立ち会ったときのエピソードを聞き、今回はぜひ立ち合いたいと決意した夫だったが、ただでさえ事前に決めた計画出産のスケジュールが崩れてしまったことにイライラ。なかなかお産が進まないことに業を煮やして、買い物に出かけてしまった。

 

陣痛室に取り残されたユカコさん。助産師から「経産婦さんなら乳首に刺激を与えたらお産が進むかも」とのアドバイスを受けて、部屋で一人きり、乳首をつまんだりひねったり……そうこうしていると急激にお産が進み、分娩台に上ることに。

「夫はいわゆる立ち会い出産の、痛みをこらえる妻を励ます夫、そして感動の出産へ、みたいなのをイメージしてたみたいなんですけど、実際は本当に生まれるその瞬間くらいしか一緒にいられなくて。『立ち会いってこんなもんか?』と拍子抜けしちゃったみたいですね(笑)」

そんなバタバタな出産劇だったが、夫は初めての娘にもうメロメロ。3人の兄たちも、紅一点の妹に夢中だという。家族が増え、ますますきずなが強く結ばれたユカコさん一家。

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とはいえ、さすがに5人目は育てきれないと、今後は子宮内に避妊のための器具を入れる予定だという。ユカコさんにとっては最後の子どもであり、初めての女の子。男子たちとの違いをかみしめながら、最後の育児を楽しんでいるという。

今回は「高齢出産」という切り口で子どもを持つ女性たちのリアルを覗いてみたが、「ママ」というくくりの雑さ・乱暴さの一端を感じてもらえただろうか? 子どもを産むと「ママ」という大きなジャンルにくくられ、「自分」を見てもらえなくなってしまったような感覚に陥る女性も少なくない。

もし、一回でもそういった目で子連れ女性を見たことがあるという方は、一人ひとりにそれぞれのドラマがあるということを意識してみてほしい。

富澤比奈(とみざわ・ひな)ライター。1978年東京生まれ。早稲田大学第一文学部卒業後、語学系出版社で主に社会人向け英語教材の制作に携わるが、20代半ばで独立。以降、語学・教育系の執筆・教材制作だけでなく、「日経エンタテインメント!」「an・an」「週刊テレビガイド」などエンターテインメント系雑誌・ウェブサイトおよび、「リトル・ママ」など子育て系メディアの編集・執筆や、オウンドメディアの制作協力・執筆など、幅広く活動している。