検索エンジンの便利さに甘えている私たち

「Yahoo!」や「Google」といった検索エンジンの便利さは、今更言うまでもない。仕事においても、日常生活においても、検索エンジンのおかげでネットで簡単に情報を得ることができる時代。「関連検索ワード」も再検索の手間が省けるという利点がある。もちろん、私もその恩恵を受けているひとりだ。
 
だが、その便利さに依存しすぎて、私たちは自分自身で思考し、判断することを怠ってはいないだろうか?
 
ネット上にあふれかえっている情報は、全てが真実とは限らない。中には、悪意を持って故意に流されるデマや、悪意はなくとも拡散されてしまう間違った情報もたくさんある。その真偽の選別は、検索エンジンに頼ることはできない。それを見分けるフィルターは、ユーザー自身の「思考」なのだ。
 
例えば私のケースで言えば、噂の元となっている記事を熟読すれば、「自己破産」という事実はどこにも書かれていないことがわかるだろう。「自己破産」がどのようなものなのかを調べ、現在の私の近況をチェックすれば、すぐにそれが間違った情報であることに気づくはずだ。
 
情報の発信源が信頼できる媒体なのか、記事が署名記事か否かによってもその信用性は変わる。個人のブログは、不確実な情報を主観で書いている場合もあるし、中にはアクセス数を稼ぐためのフェイクニュースを流している胡散臭いサイトもあるから気を付けていただきたい。

 ネットで目にする情報の表層だけを鵜呑みにせず、自分自身で思考し、探求し、ものごとの真偽を選別していくことが、検索エンジンの正しい使い方ではないだろうか。

「折原みと 自己破産 デマ」で検索を

一方で、ネット上への書き込みや情報の拡散にも、もちろん注意が必要だ。例え悪意はなくとも、軽い気持ちで発信した不確実な情報が、雪だるま式に膨らんで独り歩きしてしまうことは少なくない。「~らしい」が、いつしか「~だ」に変わっていく。事実確認もされないまま拡散されたデマによって、誰かが傷ついたり、社会的信用を失ったりすることもあるかもしれない。真面目に営業している店が、風評被害でつぶれることもあるかもしれない。
 
不特定多数の人間が関わるネットの世界では、ひとりひとりの責任は自覚しにくいが、無責任な発言や安易な情報拡散のもたらす影響の怖さは、決して忘れてはならないと思う。

「人の噂も75日」という言葉があるが、ネット上に広まった噂はいつまでも消えることはない。ネットの投稿は誰でも簡単にできるが、それを削除するためにはかなり面倒な手続きを取らなければならないことも多いのだ。
 
前述の「Yahoo! 知恵袋」の投稿を削除してもらうためには、「侵害情報の通知書兼送信防止措置依頼書」という書類を、身分を証明できる公的書類の写しと共に提出する必要があるそうだ。その上で削除されるか否かはYahoo!の判断に委ねることになる。
 
ちなみに、Yahoo!で検索する際に出てくる「関連検索ワード」とは、「Yahoo!検索の利用者が入力したキーワードと組み合わせて検索されるキーワードや、関連性の高いキーワードを機械的に収集し、検索回数の多いものを自動的に表示することで、再検索を補助する機能」(Yahoo!検索ヘルプより)だという。

今回の記事がアップされると、またぞろ「折原みと、自己破産」という関連ワードが上昇してしまうかもしれない。せめて検索する際には「折原みと、自己破産、デマ」というワードを打ち込んでいただきたいものだ。
 
私を心配して下さる、心優しいオッチョコチョイさんたちのために。

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