前述の「Yahoo! 知恵袋」にしても、このブログにしても、誹謗中傷や明らかな悪意というわけではない。だが、文脈とは関係なく、文中にあるワードが検索エンジンに引っかかり、それが関連ワードとしてトップの方に表示されることで、事実無根の情報があたかも事実であるように拡散されてしまう。それが、検索エンジンの落とし穴なのだ。
 
おそらく、時折ネット上に流れる芸能人の「死亡説」「離婚説」「整形説」なども、この検索エンジンの仕組みが影響しているのだろう。人のイメージ、噂というものは、こうして「作られていく」ものなのだと、自分が体験してみてよくわかった。

「自己破産」してもリースできる?

ところで、そもそも問題の「自己破産」とはどういう状態をいうのだろうか? 「百科事典マイペディア」によると、「借金が膨らんで返済できなくなり、裁判所に自ら申し立てる破産のこと」とある。「破産宣告を受けた場合、必要最小限の生活費(自由財産)と家財を残して、財産や家財を没収される」そうだ。
 
要するに、借金が免除されて返済義務がなくなる代わりに、所有している不動産や持ち家などは国に没収されてしまう。また、信用情報機関に情報が行き、5~10年間クレジットカードを利用できなくなるそうだ。
 
私はブログやinstagramに湘南の自宅や八ヶ岳の別荘などを行き来する日常を日々アップしているが、もし本当に自己破産していれば、そういった生活を公開することは不可能ということになる。しかし、普段から私のブログを読んでくださっている方たちですら「自己破産したって本当ですか?」と心配そうに訊ねてくるのだ。

持ち家以外に古民家経営をしているようすもアップしているが、「それでも自己破産したんだ」と思う方が多いということなのだ 写真提供/折原みと

一度、仕事場のコピー機のリース契約をしている会社の営業の方からも、同様の質問をされて驚いたことがある。信用情報のブラックリストに載っていればリース契約を結ぶことはできるはずがないのだが、当の会社の営業マンでさえ、ネットの噂に惑わされてしまうのだ。一般の方たちがそれを鵜呑みにするのも当然のことなのかもしれない。