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堀江貴文さんが語る「みんな『お金』のことを勘違いしていないか?」

ホリエモンが語る新・成功の常識
堀江 貴文 プロフィール

信用を生みだすのにハッタリは有効

ビットコインの出現でお金の概念が変わった、と言われる。けれど、私は別にそう思わない。ビットコインは中央銀行がなくても自律的に動く、バーチャルなお金のシステム。仕組みそのものは革新的であったかもしれないけれど、ネット社会では遅かれ早かれ出現しただろうし、お金の本質は変わっていないと思う。

お金とは信用のひとつの表現形態に過ぎない。逆に言うと、お金をたくさん扱っている人は、信用とは何であるかを理解している。最たる例は、借金を抱える人だ。

「自分にはビジネスで多額の借金があります」と言われると、世間ではネガティブなイメージにとらえられるが、私は逆に高く評価する。彼自身に、借金の金額分の信用があったから、お金を借りることができたのだ。

 

反対に、起業志望者のなかで借金を一切せず、せっせと自己資金を貯めている人がいるけれど、何をしてるんだろう? と思う。信用されていないから借金できないだけじゃないのか。あるいはプライドが邪魔して、お金を貸してくださいと頭を下げられないのか。

10の信用があれば100のお金を集めることができるが、100のお金があっても10の信用は得られない。すべてのビジネスの成功者は、このことを理解している。

しかし注意しなければいけないのが、詐欺師だ。詐欺師は、信用を巧みに捏造する。捏造だろうと何だろうと信用が得られれば、お金を動かすことはそれほど難しくない。

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何をもって本当の信用か、詐欺なのか、はっきりした境目は存在しない。実は詐欺師なのに信用のプレゼンがうまいから大金持ちになっている人は、ごまんといる。

逆に、きちんと信用に足るビジネスをしているのに、周りが「あいつは詐欺師だ!」と言いだすと、途端に詐欺師としか見られなくなってしまう例もある。私なんかは、そう言われたほうだろう。

詐欺師の信用は所詮ニセモノなので、そのうち見破られるだろう。詐欺師に見られてしまった人は、信用が本物ならば、理解のある人が必ず評価してくれる。

本物の信用は、「お金(+時間) を自分自身の経験のために、どう使うか」「周囲の信用をいかに得ていくか」を真剣に考え、実践していくことで、生みだしていける。

シンプルに言うなら、楽しむことだ。楽しんでいると自然に人は集まってくるし、面白い知識や経験値、人間関係が蓄積されていく。「この人にならお金をかけてもいい」とか「一緒に苦労しよう」と思われる、パーソナルな価値が信用につながっていくのだ。

世の中を見渡すと、「いくら貯めるか?」「どれだけお金を増やすか?」「何をして稼ぐか?」といったことばかり考えて、「どう信用を生みだすか?」とは、考えない人が多すぎる。

お金が欲しいなら、まず信用だ。

大金の動く投資やビジネスで求められるのは、信用、それに尽きる。ビジネスは、信用を得ればOKだ。そこに多少のハッタリを加えると、さらに効果を発揮する。「やった者勝ち」は、信用を得るときにも使える技なのだ。