発見!人生がうまくいく人は「首尾一貫感覚」がとても高かった

…ところでそれってなんですか?
舟木 彩乃

補完し合う3つの感覚

首尾一貫感覚を構成する3つの感覚は、それぞれがバラバラにあるわけではありません。お互いを補完し合うようにつながっています。

たとえば、「把握可能感」が高くて「今、起きていることや将来のことはだいたい自分で把握できている」と思えれば、「(把握できている範囲で)なんとかなるだろう」という「処理可能感」へとつながります。

 

逆に、「処理可能感」は、相談できる人脈(家族・友人・上司など)やお金、権力、地位、知力などを持つことが困難を乗り越えるための“資源(=仲間と武器)”となるのですが、こうした“仲間と武器”を実際に活用することで「把握可能感」を高めることもできます。

その一方、「自分自身に起こる出来事はどんなことでも意味がある」という「有意味感」を生み出す価値観や考え方、アイデンティティなどは、「処理可能感」を高めるための“武器”になるといえます。

また、強制収容所での過酷な体験や、公害あるいは大災害などは、当事者にとっては「想定外」の出来事です。

普段は「把握可能感」が高い人であっても、想定外の事態に遭遇すると、見通しのつかない未来に不安になることもあります。同じように、もともと「処理可能感」が高い人でも、「なんとかなる」と思える根拠が見当たらなくなるかもしれません。

そんな時に目の前の逆境を「意味があるもの」なのだと捉える「有意味感」をつかむことができれば、前を向くことができます。そこから、「把握可能感」や「処理可能感」へとつながることもあります。

もしかしたら、首尾一貫感覚の高い人は、特別な境遇にある人や選ばれた人であると思った人もいるかもしれませんが、前述したように、これは先天的なものではなく、後天的に高められるものです。だからこそ、苦難に直面した時や、過剰なストレスに押しつぶされそうになっている時に大きな力になるものだと理解していただきたいと思います。