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ECはエンタメ系の時代へ? タイで大人気「最強EC」のすごい実力

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堤 春乃 プロフィール

デンマークで開発したサプライチェーンシステム

ではそんなChilindoはどのようにして生まれたのか。

Chilindoの創業者Caspar Bo Jensen氏はデンマークの大学を卒業後、中国から輸入した製品を売るためにデンマークでオークションサイトを創業した。創業当初は順調に事業を進めていたものの、2008年の世界金融危機をきっかけに廃業。多くのお金を失った。

その後、別の企業で働いていたJensen氏はある時、タイの友人との会話の中で、タイをはじめとする東南アジア経済が急速に成長していることを聞き、魅了される。

 

「当時、タイやその他の東南アジアではeコマースが誕生した頃で、消費者は輸入食料雑貨や流行の化粧品など、これまで手に入れられなかった商品にアクセスすることができるようになっていました」と、Jensen氏は振り返った。

Jensen氏は「機会」はタイにあると確信し、言葉もわからないタイへと向かった。

写真右がJensen氏〔photo〕Chilindo

そうして2013年にChilindoを創業したJensen氏は、デンマークで彼が開発したサプライチェーンシステムを活用し、徹底的に効率を追求している。

Chilindoは同じ品目が大量に入ったコンテナを工場から直接仕入れ、中国に所有している倉庫で保管している。そして国内外への商品の発送を商品ごとではなく、コンテナごとにまとめることで発送費用を下げている。商品の仕入先から買い手にわたるまでの中間コストを徹底的に削減しているのだ。

「この一括購入のモデルによって、消費者も最も良い売り手を選ぶ必要がありません。なぜならすでにChilindoによって厳選された商品のみが掲載されているからです。更に、ほぼ全ての製品のコストを1ドル(約112円)未満に抑えることもできています」