〔photo〕Chilindo
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ECはエンタメ系の時代へ? タイで大人気「最強EC」のすごい実力

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アメリカで流行ったものが、遅れて日本にやってくる――そんな時代はもう昔。いまや最先端のビジネスやテクノロジーは中国をはじめとするアジアがその中心になりつつある。アジア最大級のテックコミュニティ&メディアである『Tech in Asia』が、そんな成長著しいアジアのスタートアップトレンドについて紹介する不定期連載がスタートします。第1回は、アジアのスタートアップシーンを語る上で外せないeコマース業界で、「エンタメ系EC」という新しいジャンルを開拓しているタイ発の大人気企業を紹介します。

タイ発のeコマーススタートアップ『Chilindo』の実力

近年、Amazonや楽天、ZOZOTOWNなどのECサイト、メルカリなどのフリマサイトによって私たちはオンラインであらゆるものを買うことが当たり前になった。

いまや世界中で拡大するeコマース市場のトレンドは、アジアにも及んでいる。現在アジアには約100社のユニコーン企業(企業価値が10億ドル以上のスタートアップ)が存在するが、Tech in Asiaのデータによると、じつにそのうち2割はeコマース関連のスタートアップである。急速なデジタル化と経済成長によって、今では数千億円を調達するようなeコマーススタートアップがアジア各国で誕生しているのだ。

もちろん、2050年には世界のGDPの50%以上を占めるアジア市場は、世界中のグローバルeコマース企業にとっても魅力的な市場である。ここ数年で米Amazonや中国Alibabaなど巨大eコマース企業もアジア進出を加速させている。

その中で、アジア各国の地場スタートアップはどのようにグローバル大企業に対抗しているのだろうか。今回はタイ発のeコマーススタートアップ『Chilindo』を題材にそのヒントを読み解いていこう。

 

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Chilindoのウェブサイトやアプリを訪れると、自転車から時計、家電製品まであらゆるジャンルの100を超える製品が並んでいる。

製品のジャンルも価格帯も多種多様であるのが特徴〔photo〕Chilindo

それぞれの商品画面には、カウントダウン表示がある。1時間と長い商品もあるが、10秒〜15秒の商品が多い。

ユーザーは興味のある製品を見つけたら、その商品に支払いたい金額で制限時間以内に入札しなければならない。自分が入札してから誰も金額を上げなければ購入が決定するという仕組みだ。