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アベマTVだけじゃない…!サイバーエージェントを襲う2つの危機

今週の「AI株価予報」で読む

サイバーの決算発表後、株価が急落する事態が勃発

ネット広告大手サイバーエージェント(4751)の株価が急落する事態が勃発し、マーケットに動揺が走っている。

サイバーエージェントの藤田社長〔photo〕gettyimages

実際、その株価急落ぶりはすさまじい。

同社の株価は10月に入ってから5000~6000円あたりを推移していたところ、10月26日になると突然5000円割れの水準まで一気に下落。一時は4580円まで下落する場面もあるほどで、結局は4740円で先週の取引を終えた。

そんなサイバーエージェントの株価下落を引き起こしたきっかけは、言うまでもなく10月25日の本決算発表である。

この日、同社が発表した2018年9月期の売上高は前年同期比13%増の4195億円で過去最高を記録した。ところが、営業利益は約302億円で同比1.8%の減益のうえ、経常利益も約286億円で同比0.6%の減益。これが投資家たちの失望売りを誘ったのだ。

財産ネット企画調査部長の藤本誠之氏が言う。

「サイバーエージェントが10月25日に発表した前期の経常利益は、会社予想こそ若干上回るものの、アナリスト平均には届かない水準でした。さらに今期2019年9月期の連結業績予想も、営業利益が前年比0.5%減の300億円の見通しで、増収を見込むとはいえ、小幅の減益予想になっている」

 

その減益の要因となったのは、インターネットテレビ局『AbemaTV(アベマTV)』事業への巨額投資である。

テレビ朝日との合弁会社で手掛けるアベマTVはこれまで、ジャニーズを脱退した元SMAPメンバーを起用した『72時間ホンネテレビ』や、『亀田興毅に勝ったら1000万』などで話題を集めてきた。一方、そのコンテンツ制作には多額なコストがかかるビジネスモデルから脱しきれず、依然として200億円ほどの赤字を出す「赤字事業」と化している。

「それでも、サイバーエージェントの藤田晋社長はアベマTVへの先行投資を続けていく方針を掲げており、これが同社の経営の重荷になっている」(前出・藤本氏)