5年間、無駄なものを作り続けています

「好きなことで稼ぐ」を考え続けた25歳女性クリエイターの結論

無駄なことを続けるために

1本の寄稿が本につながった

「私は、『無駄なもの』を作ってお金をもらっている」今年の元旦、現代ビジネスにこの書き出しから始まる文章を寄せた。

私は、無駄なマシーンを作って、それを映像や文章に展開する「無駄づくり」という活動を5年続けている。初めはバイトをしながら何となくやっていた「無駄づくり」だが、次第にお金になっていき、今はそれだけで食べている。

そんなことを一つの原稿にまとめた。公開される前、「もっと社会意義のあることをしなさい!」とか、そういった批判があるだろうなあとドキドキしていたのだが、予想とは裏腹に好意的な反応が多く、驚きながらも嬉しかった。

それから11ヵ月という中途半端な時間が経った。なんと、あの寄稿を読んだ出版社から「『好きなことで稼ぐ』をテーマに本を書きませんか」と連絡があり、このたび本を出すことになった。タイトルは、『無駄なことを続けるために』。

ライフワークになった「無駄づくり」

この本を書き始めてから半年間、「好きなことで稼ぐ」ということを絶えず考えていた。

私は好きなことでお金を稼いでいるようだけれど、果たして「無駄づくり」が本当に好きなことなのだろうか。上手く答えられない。好きと言えば好きだけれど、ここまで人生をかけてやることではない気もしている。

 

「無駄づくり」を始めたきっかけは、当時、やることがなくて暇だったからだ。だから、もし忙しく働いていたら、その仕事を放ってまで「無駄づくり」をすることはなかったように思える。

でも、なんとなく始めた「無駄づくり」は、ライフワークになった。

続けていくうちに、鬱屈とした自分自身や妬みといったネガティブな感情をエンタメに昇華することができるようになったのだ。そして、それが自分の人生に楽しさをもたらし、生きづらかった世界を少しずつ変えることができた。

そして、「無駄づくり」が仕事になったことで、より楽しく生きられるようになった。

朝が苦手だったり人混みが嫌いだったりする私は、家でもくもくと作業に没頭できるこの環境は最適だ。また、飽きっぽくすぐ心が折れてしまう私だが、仕事というだけで踏ん張って続けることができる。