前回は、クラウドソーシングを活用して、仕事のコストを劇的に下げる方法について解説しました(<あなたの仕事のコストを半分に減らす「超クラウド活用術」>https://gendai.ismedia.jp/articles/-/57748)。
今回はもっと踏み込んで、「クラウドソーシングを使った、具体的な仕事の依頼事例」をお伝えしようと思います。「クラウドソーシング」を使えば、こんなこともできるんだ! と新しい気付きになれば幸いです。
私がメインで使っている「クラウドワークス」の10個の実例をもとに、その活用方法についてみていきましょう。
クラウドワークスには、
と3つの作業依頼方式があります。
今回は、この3種類について、それぞれの作業事例をご紹介いたします。
【データ収集】
検索エンジンで「○○」と検索した時にページに表示されるサイトの運営者情報、問い合わせフォームURLなどを指定のエクセルのフォーマットに沿って抜き取ってきてもらい、営業用のデータベース作りなどに活用をしています。
このデータ収集は、誰がやってもできる、パソコンスキルも一切必要のない、流れ作業が中心。募集をかけると、すぐに応募が集まります。依頼金額も、専門スキルが必要ないため、安く設定することができます。
【新規開発商品のための情報収集・アンケート調査・市場のニーズ調査】
新規で商品のODMを行う場合、自分だけでは市場が求めているもの、ユーザーが求めているものを把握することができないことがあります。そういう時は、クラウドワーカーに依頼し、「○○(具体的な、競合商品の名前)に搭載してもらいたい機能を教えてください。もしくは、○○に感じている不満点を教えてください。」などと、アンケートとして活用することができます。
【企業名・ブランド名・サービス名のネーミング決め】
企業名、ブランド名、サービス名など、ネーミングを決める時には、1人で考えていても思考範囲が限定されてしまい、広がりを持たせることができません。私はよく新商品の名前を付ける時には、クラウドワークス上で自分が考えているサービスの内容を記載したうえで、「ネーミング」と、「そのネーミングの理由」をまとめて送信をしてもらっています。
1件あたりの報酬は、5円~10円程度。安すぎる……と思われるでしょうが、この条件でも、1日も経たないうちに1000件くらいのネーミング案が集まります。
使い物にならない案も少なくないのですが、なかには「なるほど」とうなるようなものもあるのです。集まったネーミング案の中からひとつを選ぶもよし、参考にするもよし。クラウドワーカーを利用すれば、数百人・数千人のアイデアを共有することが出来るのです。