11月 1日 気象・地球物理学者ウェゲナーが生まれる(1880年)

科学 今日はこんな日

地球のみなさん、こんにちは。毎度おなじみ、ブルーバックスのシンボルキャラクターです。今日も "サイエンス365days" のコーナーをお届けします。

"サイエンス365days" は、あの科学者が生まれた、あの現象が発見された、など科学に関する歴史的な出来事を紹介するコーナーです。

1880年のこの日、「大陸移動説」で知られる地球物理学者アルフレッド・ウェゲナー(Alfred Lothar Wegener、1880-1930年)が、ドイツのベルリンに生まれました。

ウェゲナーは、もともとは気象学を研究しており、気球を使った高層気象観測技術などの先駆者でもありました。

のちに、世界地図を見て、大西洋で隔てられた南アメリカ大陸とアフリカ大陸の海岸線がよく似た形をしていることに気がつきます。この発見をもとに考え出されたのが、大西洋を挟む四大陸はもともとひとつであり、大陸が移動することで大西洋がつくられたという「大陸移動説」です。

現在では広く受け入れられている学説ですが、発表当時は、大陸が移動するはずがないという先入観から、正しい評価を得られませんでした。

【写真】大陸移動説の図
  1922年、ヴェゲナーが"Die Entstehung der Kontinente und Ozeane"(『大陸と海洋の起源』)で発表した大陸移動説に関する図。この論は1950年代まで広く受け入れられていなかったが、今日ではプレートテクトニクスの理論によって説明されている photo by gettyimages

なんとか自説を証明しようとしたウェゲナーは、現在では孤立しているグリーンランドが他の大陸とつながっていたことを示すために、何度も現地調査に赴きましたが、ついに決定的な証拠は得られず、4度目の探検の帰途で命を落としました。過労のための心臓発作といわれています。

【写真】アルフレッド・ウェゲナーと探検隊メンバー
  1930年、最後の探検でのアルフレッド・ウェゲナー(左端)と探検隊のメンバー photo by gettyimages

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大陸と海洋の起源

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永久不変と考えられていた大陸は、長い年月をかけてゆっくりと移動したという「大陸移動説」はどのように生まれたのか。ウェゲナーが生涯をかけて取り組んだ研究の集大成となる1冊を、竹内均博士の全訳に、その後の地球科学の発展について鎌田浩毅博士の解説を加えた決定版!!