田原総一朗が覗いた「なんとも奥深き高齢者婚活の世界」

高齢者の性を巡る旅⑤
田原 総一朗 プロフィール

70超えてもモテる人

――女性の方はどうですか。男性に何を求めるのですか。

「女性は経済力ですね」

――60、70代になっても経済力ですか。

「まず、家があるかどうかということをすごく重視します。もっといいのは年金以外の収入があるかどうか。家賃収入とかね。そして、元公務員さんとかは人気です。退職金が多く、年金が高くて、安定した収入がある、ということで……。お客様を見ていても、年金生活で悠々自適に過ごされている元公務員のかたが多いです」

――パーティで、男性たちは、自分の収入がどれくらいか、という話は、どの程度するのですか。気に入った女性に向かって……。

「女性はパーティでは聞けないです。聞いたところで、それが本当かどうかわかりませんから……。だから『いわれたことを鵜呑みにしないように』と、女性の参加者には念を押しています。結婚相談所の場合は、きちんと身元を証明する書類などをいただいているのですが、婚活パーティの場合は、運転免許証と、独身であるとの確認しかしていませんからね」

――お互いに信用できそうか、どうか。いっていることがはったりでないかどうか。あるいは気が合うとか、そういうことですね。

「なので、パーティで決まりやすい人というのは、女性に関しては、自分自身に経済力があって、男性に経済力を求めていない人。本当に気が合う人だったらいいなと考えている人のほうがまとまりやすいです」

――婚活パーティでモテル男性というのは、どういう人ですか。

「よく、男性のお客様に言っているのですが、ケチではダメ、ケチらないことですね」

――ケチかどうかは、パーティではわからないじゃないですか。

「そうです。だから、カップルになったあとに、コーヒーを割り勘にするとか、映画館の入場料を割り勘にしたら、絶対に先はないですよ、と。あとは、エロさを出さないことです」

 

NG行為

――相手の手を握る、とか。

「そうですね。過剰なスキンシップを求めたりですとか」

――下ネタを言ったりしない。そしてセクハラ的言動はしない。

「『俺はまだまだ現役なんだよ』といった発言とか、ちょっと、この人スケベそうみたいな感じに、女性は厳しいですからね」

――財務省の事務次官なんて、絶対にダメですね。婚活パーティに参加される高齢の女性でも、セックスがらみでは拒否反応が強い、ということですね。

「シニア世代の女性は、今時の女の子と違って、きわめて保守的でして、旦那さんと離婚や、死別をしていても、旦那さん以外の男性を知らない方がほとんどでしょうからね」

――なるほど。ところで、婚活パーティでモテル女性というのは、どういう人ですか。

「パーティでモテるのは、きれいとかかわいいではなくて、愛嬌のある人です。とにかく、よく笑って感じのいい人」

――逆に、モテない女性というのは……。

「パーティで自分が気に入った人以外には冷たい女性。ツンとしちゃって、自分は興味ないから、早く、この時間終わってほしいという感じで……。そういうのを男性はよく見ています」

――そこで、基本の基本のところをお聞きしたいのですが、婚活パーティに参加するのは、一回いくらなのですか。

「初回が4000円です。そして2回目からは5000円です」

――2回目からは5000円ですか。男女とも……。普通は女性の方がちょっと安かったりしますけどね。

「でも、今は女性のほうが需要があるのですよ」

――それで、赤字にはならないのですね。

「うちは結婚相談所もやっていますので、そちらからの売上げもあるのです。だけど、そちらも今、ほとんどがシニアになっているのです。50代以上ですね」

――いつ頃からシニアが急増したのですか。

「10年前に年金制度が変わって、離婚しても年金が奥様にももらえるようになりました。そこから、熟年離婚が爆発的に増えたのです」

――なるほど、ところで立花さんのところではシニアのバスツアーも企画しているのですが、ツアーではどこに行くのですか。

「この前は、日帰りで御殿場に行ったのですが、バーベキューをして、あとは、緑豊かな公園を散策してという感じでした」

――バスツアーで結ばれるということも多いようですね。

「そうです。パーティだと時間が短いので、どうしても第一印象だけになってしまうのですが、バスは1日通してなので、人柄を知ることができたとか、あるいは、このツアーで出会った人たちがお友だちになって、みんなでどこかに行こうと、交流が深まるのです」

――バスツアーで交流が深まるわけですか。

「そうです。みんなでどこか行こうというのを求めているのですよ。仲良くなり、関係を続けていきたいのです」