田原総一朗が覗いた「なんとも奥深き高齢者婚活の世界」

高齢者の性を巡る旅⑤
田原 総一朗 プロフィール

嫌われる人

――月に10回以上やっていらっしゃって、何度も参加される人もいるでしょうね。

「そういう方もけっこういらっしゃいます。こういうパーティに参加するのが楽しいんだよ、という方もいらっしゃいます」

――参加される人々の事情、たとえば配偶者が亡くなった方、あるいは離婚、また、今まで一回も結婚していない人。その比率はどうですか。

「結婚していた人と、していない人の比率は半々です。結婚していない人が、すごく多いのです」

――60代で、そうですか。

「便利な世の中になって、コンビニも夜中まで年中やっているし、いろんな家電も揃っていて、何でも一人でできてしまう。だから結婚する必要があまりない。女性の場合も、就職して総合職になれるし……。そこで、仕事ばかりしてきて、気づいたらこの年になっていて、そういう人が結婚したいなとか、相手がほしいと思うようになる。そのきっかけは親が死んでしまったとか、定年で仕事がなくなって、引きこもりみたいになったとか……。そういう人が多いのではないですか」

 

――なるほど。定年で仕事がなくなると、仕事の関係で、付き合っていた友だちも離れて孤独になるのですね。

「生きがいがなくなってしまうのですね。何もすることがなくなって……」

――女性の場合もそうなりますか。

「女性もそうです。もっとも本格的な仕事を持っていない女性たちは、それぞれ友だちが少なからずいるのでしょうが、歳を取っていくと、会える友だちが減ってきます。そういう方々が婚活パーティに参加されます」

――ところで、男性は婚活パーティで、だいたい女性にどういうことを求めるのですかね。

「男性が女性に求めるのは、どの世代でもですけど、癒やしですよね。やすらぎとか癒やし……。それで愛嬌があるとか、話していて楽しいとか」

――楽しい話し相手ですね。

「気に掛けてくれる人がほしい、ということですね」