田原総一朗が覗いた「なんとも奥深き高齢者婚活の世界」

高齢者の性を巡る旅⑤
田原 総一朗 プロフィール

何をするのか

――なるほど、ところで、そもそも、男性と女性はどうやって集めるのですか。

「現在は、インターネットからの予約がすごく多いです」

――インターネットで、ということは、ブライダルゼルムのことを知っている人が多いのですね。

「そうですね。以前は、新聞とかの二行広告などで、『中高年出会いパーティ』などと打っていたのですが、今はもう、インターネットがすごく普及しているので、50代、60代のスマートフォンとかタブレットを使ってらっしゃる方が多いです。それに、お子さんが、『お母さん、こんなのあるよ』という感じで、お母さんやお父さんの予約を入れるパターンもけっこうあります。それだけでなく、お子さんが、ここまでも送りに来たり、あるいはお迎えに来たりとか。ようするに、自分の親が楽しめるように、などと、お子さんが気を使ってくださるのですね」

 

――婚活パーティに戻します。12名と12名で、男性は女性の隣に腰掛けて、そしてどんな話をするのですか。

「最初は自己紹介です。それを順番にやっていくのですよ」

――一人、何分くらいですか。

「最初のトークは5分くらいです。全員とまずはお話しいただいて、第一印象を見る感じです」

――一人ひとり、自己紹介を済ませて、次にどうするのですか。そして話すのは男性だけで、女性は黙っているのですか。

「もちろん女性も話します。ざっくりしたものですがね。そして、あとは、ドリンクとかお菓子などを召し上がっていただきながら、フリータイムといって、男性が行きたい女性のお席に行って、7~8分くらいお話ができる時間をとります」

――男性はどうやって女性を選ぶのですか。そして、選ぶのは男性だけなのですか。

「それはファーストトークで印象がよかったらとか、きれいな方とか……。女性からもお声かけをしていただいています」

――そして、フリータイムの後は、どうするのですか。

「そのあとは、カップル発表です。男性の方も女性も、自分の番号と気に入った相手の番号を書くのです。実は参加される方は、12人ずつ、それぞれ番号が付いているのですよ。たとえば、7月の第1週の場合は、6組の方が、それぞれ気に入った方が合致しました」

――えーっ。12組の中の6組ですか。凄いなあ。

「多いときは、もっとたくさんできますし、少ないときもあります。1人の方に人気が集中した場合などは少なくなりますね」

――パーティでカップルができて、そしてどうするのですか。

「パーティに関しては、そのあとは、私たちはタッチいたしません」

――そのあとは、2人が自由に行動されるわけですね。どこかへ飲みに行ったり、映画を見たり、そして本格的な付き合いをするカップルもあるでしょうね。

「結婚相談の場合は、お相手が見つかるまでお世話をするのですが、婚活パーティは出会いの場を提供するだけですからね」

立花氏は淡々とした口調で言った。立花氏が言うと、それが弁解には感じられなかった。