ウナギと梅干し、本当は一緒に食べてもいい! 「食べ合わせ」の科学

「タブー」な組み合わせの意外な真実
料理や食事に関する素朴な疑問。科学的な観点からその答えを探るべく、「リケラボ」編集部が管理栄養士の先生に聞いてみる新企画です!

今回の疑問は「食べ合わせ」について。

昔からの言い伝えで「食べ合わせが悪い」とされる食べ物について、科学的な根拠はあるのでしょうか……?

今回ピックアップしたのは以下の3つ。

・鰻(うなぎ)と梅干し
・天ぷらとスイカ
・蟹と柿


お答えいただいたのは棚橋伸子先生です。
管理栄養士/フードスタイリスト 棚橋 伸子先生
棚橋伸子

国際薬膳師、中医薬膳専門栄養士、日本野菜ソムリエ協会 野菜ソムリエ、日本ニュートリション協会公認 ビジネスサプリメントアドバイザー。
管理栄養士養成施設非常勤講師。 栄養バランスを考慮したヘルシー料理を得意とし、企業の商品開発業務等にも携わる。中医学理論に基づいた薬膳料理の提案も得意とする。
facebookページ:管理栄養士棚橋伸子のすまいるきっちん

鰻(うなぎ)と梅干し

──元気が出そうな鰻と、すっぱい梅干し。特に暑い季節につい食べたくなる2つの食べ物ですが、「悪い食べ合わせ」の代表格でもあります。

実際のところ、本当に一緒に食べないほうがいいのでしょうか?

食べ合わせ

「鰻と梅干し」の組み合わせはタブーと言われていますが、実は、相性は悪くありません。

──おぉ! いきなり意外なお答えが!

鰻には良質な脂質である不飽和脂肪酸が豊富に含まれていますので、食べた時にも、鰻独特の脂っぽさを感じますよね。

対して梅干しには強い酸味がありますが、その酸味には、食欲促進や消化を助けてくれる働きがあります。

鰻のような脂っぽいものを食べた時に、酸味のあるものを食べると口の中がさっぱりします。口直しにもなるし、梅干しの酸味は消化促進にも役立ちます。

──鰻の脂の消化を、梅干しが助けてくれるんですね! いいコンビのようなのに、どうして悪い食べ合わせと言われるようになってしまったのでしょう……?

脂っぽいもの、酸味の強いものは共に胃腸に負担がかかります。そのため、一緒に食べると良くないという考え方があるのでしょう。

特に夏場は、冷たいものを摂取する機会も増え、胃腸は弱り気味。胃腸が弱っている時には「鰻と梅干し」は、たしかにあまりおすすめできない組み合わせかもしれません。

また、梅干しの酸味は食欲促進の作用がある事から、高級な鰻を食べ過ぎてしまわないように! という意味もあるようです。

いずれにしても、食べ過ぎは、消化不良を起こし、お腹を壊す原因になりますので腹八分目を心掛けましょう!

──食べ合わせ以前に、なにごとも適量が肝心ということですね……。