ウォール街の最新理論を活用!分散投資「最強のポートフォリオ」

「5つの資産」をこの割合で保有せよ
大井 幸子 プロフィール

「減らさず、増やす」投資とは

「ノン・ランダムウォーク」理論は、「市場は非効率的である」という前提に立ち、過去30年以上にもわたる金融業界の定説を進化させるパラダイムシフトを起こしました。

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「ノン・ランダムウォーク」理論は、バブルの生成と破綻の過程、とくに市場の非効率性について新しい理論的枠組みを提供しますが、だからといって実際に危機を避けることはできません。

ただし、危機における損失を最小化するために、なるべく市場動向と低相関のポートフォリオを構築するのには役立ちます。

相場との相関性を低くする手段として、アセットマネジメント業界では、ヘッジファンやプライベート・エクイティ・ファンドといった代替(オルタナティブ)投資商品をポートフォリオに組み入れるのが一般的です。

しかし、オルタナティブ投資商品は、最低投資額が1億円以上とハードルが高く、大きなお金を運用する機関投資家の投資手段となっています。個人投資家でも数十億円以上の資産を運用する方にはおすすめで、ポートフォリオを複数のヘッジファンドで構成し、より効率性を高めることができます。

一般的に、個人投資家としてできることは、ポートフォリオに組み入れる資産同士の相関性をなるべく低く保つことです。株価急落、金利の急騰といったさまざまなリスクに対応し、いざ金融危機が起きたときにポートフォリオ全体の損失を小さくすることができます。

 

ランダムウォークで広く利用されるようになったインデックス商品は、今日では個人でも小口で分散投資できるようETF(上場投資信託)の形に進化しました。

ETFもパソコンやスマホでカンタンに安く、手軽に売買できます。「じぶんちポートフォリオ」では、分散投資からもう一歩進んで、リスクの分散を図ることで、なるべく損失を小さくし、資産を減らさないように心がけます。

そのためには、まず、ポートフォリオに組み入れる資産については相互に低相関になるように選別し、ポートフォリオ全体として危機への抵抗力を高めます。

「ノン・ランダムウォーク」理論は、危機管理を強化し、下げ相場に抵抗力の強いポートフォリオ構築を助けます。機関投資家にとっては、「オルタナティブ投資手法」を導入することでリスク管理を図りますが、個人投資家にとっても、コツコツ長期にわたり資産形成するのに役立つ考え方です。

晴れの日も雨の日も、相場がよいときも悪いときも、マラソンランナーのように、マイペースで走り続け、ゴールに到達する。これが理想的な「じぶんちポートフォリオ」のスタイルです。

理想のアロケーションに即した、オススメの金融商品については、詳しく拙著でお伝えしています。