Photo by iStock
# FP # マナー

デキる女は、なぜ「高級和菓子」より「鯛焼き」をお土産に選ぶのか

お金が活きる「贈り物」の極意
仕事、愛、お金…、すべてを手に入れるためには自分を演出する「抜け目なさ」が必要だ。『デキる女は「抜け目」ない 』の著者でファイナンシャルプランナーの風呂内亜矢氏が、愛される女性が「こっそり」やっているお金との付き合い方を紹介する本連載。第2回はかけたお金のかいがある「贈り物」について。

包装紙ひとつで、喜ばれる贈り物になる

人から贈り物をいただいた時、もちろん、それだけでも充分うれしいものですが、それがデパートの包装紙で包まれていたら、ちょっと恐縮しつつも、よりうれしく思いませんか?

品物より、ましてや包装紙の柄より、贈ってくれた人の気持ちが大事。

たしかにそのとおりです。ですが、気持ちを表し、届けるための品物であり、包みでもあるのです。

以前、こんなお話を聞きました。

H子さんは仲良しのいとこが出産した時、本当にうれしく、「顔を見においで」と連絡をもらうなり、ちょっと多めの出産祝いを持ってお祝いに行ったそうです。

数か月後、いとこから内祝いが届きました。最近人気のブランドのタオルが、有名な激安ショップの包装紙に包まれていました。H子さんは、ほんのちょっとだけ複雑な気持ちになりましたが、すぐにお礼のメールを送ったそうです。

数日後、H子さんはご主人のご両親と食事に出かけました。帰りがけ、ご両親から「H子さん、よかったら、これ使って。最近人気だって聞いたから買ってきてみたの」と、リボンのついた某デパートの包みを渡されました。

Photo by iStock

お礼を言って封を開けてみると、中に入っていたのは、内祝いと同じブランドのタオルでした。

「ありがとうございます」

H子さんは、心からうれしくて、お母さんに再度、お礼を伝えたそうです。

「同じタオルではあるのだけれど、お母さんにいただいた時のほうが、心を感じました。わざわざ私のために選んでくださったのだろうなって。私の好きな色のりぼんがついていて、温かな気持ちになりました。
内祝いのほうは、とりあえず送ってくれたんだろうな、そんな風に思ってしまいました。もちろん、育児で忙しいなか、対応してくれたのだと思うのでありがたいのですが、『激安ショップかあ〜』って思っちゃったんです」

H子さんの「思っちゃったんです」

これは、本人すら意図せず、湧いてくる感情でしょう。でも、それが人間の感情なのです。

 

高くても、あえてデパートを使う理由

デパートは、日本中、いえ、世界中から厳選した商品を幅広く展開しています。選択眼が商売の糧なので、こだわりをもってセレクトしていますし、その分、値段は高めではありますが、信頼して選ぶことができます。また、相手も安心して受け取ることができます。

人生の節目など、デパートを活用したほうがよいシーンは多々あります。目上の方への時節のご挨拶、取引先への贈り物、お詫びの品、あまり深いお付き合いではない方へのお届けものなど。

デキる女性は、デパートとそれ以外のお店をうまく使い分けています。

流行ものが好きな人には、たとえ小さくても話題のお店を利用し、安心感を含めてお届けしたい人には、デパートの商品の中から、その相手に合ったものを選んでお送りする。

デパート以外なら手頃な価格で手に入る品物であっても、あえてデパートを使うこともしています。

ほかにも、相手が遠方で、万が一、トラブルがあった時に対応をしっかりしてもらう必要があるものも、デパートを活用し、相手には極力ご迷惑がかからないように配慮しています。

あえてデパートを使って、気遣いを形にする。お得で賢い買い物といえるでしょう。