日本株「黄金の割安銘柄」を見つけるただひとつの方法

「長期バリュー」の大化け候補たち
大川 智宏 プロフィール

罠を回避して未来に投資する「長期バリュー銘柄」

さて、この分類を踏まえて、それぞれのパフォーマンスを見てみたい。

出所 : Datastream

明らかに、期先のみ割安となった銘柄群のパフォーマンスが改善する。

また、期近と期先で割安と割高の投資効果が逆転している点も興味深い。

つまり、期先の割安群から期近の割安銘柄を除くとバリュートラップ回避の確度が高まり、長期的な成長を期待できる割安株を抽出できることのひとつの証明だろう。

 

最後に、このアイデアに沿って3期先のみ割安(長期バリュー)、今期のみ割安(バリュートラップ)となる銘柄の一覧を掲載した。

今後、世界経済がピークアウト、または鈍化していく過程で、今まで隆盛を誇った成長株投資は資金の逆流のリスクにさらされる可能性がある。

その意味でも、現時点でそれほど投資家に保有されず割安化している銘柄の中からトラップを除き、良質な銘柄を抽出していくことは今まで以上に大きな価値を有するだろう。

注1:本分析にけるPER投資効果とは、TOPIX500構成銘柄でアナリストのコンセンサス予想が取得できる銘柄のうち、PERが上位・下位20%に含まれる銘柄をそれぞれ割高群、割安群とし、両社のパフォーマンスの差分をPER投資効果としている。
注2:重複除外後の分類ごとのPER投資効果は、銘柄数が少なくなるため、注1よりも条件を緩めてPERが上位・下位40%に含まれる銘柄をそれぞれ割高群、割安群としている。

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