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アラサー女子、不調を感じて「断食サナトリウム」に駆け込む

とある高原での6日間の記録

30歳手前、自律神経がイカれはじめた

整えなければ――。

9月、休み明けの月曜未明、突如嘔吐に襲われた。マーライオンのようにオロロロしながらGoogleに症状を訴えたところ、どうやら自律神経がイカれていることが分かった。

船に乗っているようにふわっとしたり、胸の真ん中が痛かったり、眉毛の上が痛かったり、そういう感じだ。もしかすると、もっと重篤な病なのかもしれないが、無防備な状態で病院へ行くのは恐ろしい(なんか怒られそうだし)。1ヵ月後には健康診断が控えている。

とにかく、できる範囲で身体を整えたい。

 

寝る間を惜しんで仕事を終わらせ、特急列車に乗車。これから6日間をとある高原の「サナトリウム」で過ごす。

サナトリウムと聞くと、高原や海岸沿いで、きれいな空気と日光を浴びながら療養するところ、というイメージ。堀辰雄の『風立ちぬ』の世界だ。

こういうのイメージしてた photo by iStock

ネットで見つけたこの施設は、元々ぜんそくやアトピー性皮膚炎の患者の保養所だったようで、現在は食事療法を中心に入所者をサポートしているとのこと。「病の原因は食にあり」の精神で、心と体をいい感じにしてくれるというわけだ。

選んだのは5泊6日の断食コース。全11回の食事のうち、前半5食を一切断ち、後半5食を回復食、1食を普通食に充てるという内容だ。食事さえしなければ、後は何をしてもいいという。

「観光に出かける方もいますし、ヨガやピラティスをして過ごすこともできますよ」

受付のおねえさんが近隣地図を片手に説明してくれる。しかし、自由に与えられた120時間をみすみす観光や自己研鑽に使うだろうか。――否。

「全力でサナトリウムする」

こうして私のサナトリウム生活が始まった。