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約100万円が「無料=0円」に!知っておきたい差額ベッド代の勘定

払わなくていいの? 病院ともめたら?

都内の大手メーカーに勤務しているA子さん(50代)は、「知らなかったら、本当に大変なことになるところでした」とため息をつく。

A子さんが話してくれた「大変なこと」とは、10年ほど前、実家でひとり暮らしをしていた母(当時70代)が、脳卒中のため救急病院に入院したときのことだ。

自宅で倒れているところを緊急搬送され、病院から知らせを受けて、娘のA子さんが駆け付けたときには、母は手術を終え、さまざまなチューブにつながれた状態で、個室に入れられているところだった。

その後、何とか持ち直し、1ヵ月後に別のリハビリ病院に転院することが決まった。

 

入院費用130万円以上!そのほとんどが差額ベッド代…

退院の日、支払いを済ませようと病院の窓口で請求書を見たA子さんは愕然とする。
請求金額が130万円以上にものぼっていたからだ。

1ヵ月も入院していたのだから、ある程度かかるだろうと覚悟はしていたものの、これほどとは……。

「なんでこんなに高いんですか?」と受付の事務の女性に尋ねると、「個室に入っておられましたので、個室料は1日3万円です。それに別途消費税がかかります。個室代だけでだいたい98万円になりますね」と丁寧に答えてくれた。

母の病室が個室であることは気になってはいた。けれども、重篤な症状だったので、病院側が配慮してくれたのだろうと思っていた。

そして、A子さんは、個室料が入院泊数ではなく入院日換算となることも、この時はじめて知ったのである。

要するに1泊2日なら、ホテルの場合は1泊の料金だが、病院の場合は2泊分の料金がかかってしまう。

1泊3万円なんて、高級ホテル並みではないか!しかも、病院ならいつ退院しても2日分取られるなんて!ぼったくりも良いところだ!!と正直思ったという。