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# 医療費

高額がん治療薬・オプジーボを「月額2万円」の激安価格で使う裏ワザ

「付加給付」の恐るべき威力

今年は、本庶佑京大名誉教授がノーベル生理学・医学賞を受賞した。

長年免疫療法に携わり、免疫チェックポイント阻害剤であるニボルマブの開発にも多大な貢献されたという。

日本でこの薬剤の製造販売が承認されたのは2014年7月。同年9月に小野薬品工業から発売が開始されている。

商品名「オプジーボ」といえば、お分かりになる方も多いだろう。

 

薬価が値下げされても、超高額な「オプジーボ」

その当時、ニボルマブについて、筆者は、医療者や患者会などから、「これまでにないまったく新しいコンセプトのがん治療薬が出る」という噂を聞いていた。「副作用もほとんどなく、これまで治療不可能と言われていた患者に対しても適用できるスゴイ薬らしい」と。

ただ、同じように「夢の治療薬」としてマスコミに取りあげられた薬剤について、医療者には苦い記憶がある。「ゲフィチニブ」(商品名イレッサ)である。

副作用が少なく、高い延命効果が得られる分子標的治療薬として登場したイレッサは、後に訴訟問題へと発展した経緯があった。そのため、医療者は、その効果を認めつつも、オプジーボの取り扱いについて、非常に慎重だったような気がする。

その効果以上に高価な費用がかかることでも有名なオプジーボだが、薬価の引下げが相次いでいる。

当初の薬価はなんと1瓶(100mg)あたり約73万円。患者一人あたり年間3500万円かかると言われていた。

それが、2017年2月の緊急薬価改定で36万円に、2018年4月の薬価改定で27万円と下がり、今年の11月からは17万円と保険収載時の約76%にまで下がった。

現在、オプジーボの保険適用が認められているのは、悪性黒色腫(メラノーマ、皮膚がんの一種)、肺がん(非小細胞、二次治療からのみ使用可能)、頭頸部がん(舌がん、咽頭がんなど)、胃がん(切除不能なものに限る)、腎細胞がん、ホジキンリンパ腫、悪性胸膜中皮腫の7種類のがんに限定されている。

ノーベル賞効果と併せて、薬価が下がったことで、保険適用外のがん種の患者も治療が受けられないかと医療機関へ問い合わせが殺到しているそうだ。

薬価が下がったとはいえ、治療期間が長引けば、家計に与える影響は少なくない。

ところが、そんなオプジーボによる治療を「月額2万円」の負担のみで受けている患者もいることをご存じだろうか。