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1枚1億円…!? 株価暴落でも影響ナシ「コイン投資」の深い魅力

10年間で約3倍、バブルも心配無用
田中 徹郎 プロフィール

投機マネーから守られている

では、なぜコイン相場は金融危機の影響を受けずに済んだのでしょうか。この疑問を解くカギは、コイン市場へ入ってくるマネーの「質」にあると私は考えています。

コイン市場には、短期で結果を求める投機的なマネーは入ってきません。売買コストの高さや流動性の低さなど、コインが持つ欠点ともいえる特殊性を、投機マネーが避けているのだと思います。

さらに、マーケットの小ささも大規模な資金の流入を拒んでいるようにみえます。世界の株式市場のサイズは1京円ともいわれますが、コイン市場はおそらくその1000分の1にも満たないでしょう。そのような小さな市場は、巨額の投機マネーの受け皿にはなり得ません。

 

求められる専門性の高さや、認知度の低さも理由の一つとして挙げてよいでしょう。コインは株や債券などと違って、一点一点すべて価値が異なります。同じ銘柄でも、発行年号によって価格が100倍以上になるケースが珍しくありません、状態の良し悪しやちょっとした手替わりによっても、数十倍の値が付くケースもあります。つまりコイン投資には「目利き」が必要であり、高い専門性がなければ容易には参入できないのです。

このようなこともあって、大規模なマネーや投機マネーが、コイン市場に流れ込むことはまずありません。ですからリーマン・ショック時のように、ペーパーマネーの世界で大きな混乱が起きたとしても、コイン市場は別世界でいられたのです。

私自身がそうだったのでよくわかるのですが、コインのコレクターは、めったなことで手持ちのコインを売ることはありません。結果的に、このようなコイン市場の閉鎖性によって、幸いにもコイン相場は金融ショックから守られてきたといえるのです。

それでは次回は、投資の対象にすべきコインの具体例についてご紹介しましょう。