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1枚1億円…!? 株価暴落でも影響ナシ「コイン投資」の深い魅力

10年間で約3倍、バブルも心配無用
田中 徹郎 プロフィール

あるいは、1700年代のアン女王時代のイギリスで作られたコインに、VIGOと描かれたものがあります。VIGO(ヴィーゴ)はスペインの地名で、そこには船の停泊に適した湾がありました。

1702年、そのヴィーゴ湾に停泊していたスペインの船隊を、当時敵対していたイギリス艦隊が急襲し、積んでいた金貨・銀貨を略奪しました。それらを溶解して造ったのが、このVIGOと描かれたコインです。アン女王はスペイン艦隊を打ち負かした快挙を、このような形で国の内外にアピールしたかったのでしょう。

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このヴィーゴ湾海戦以降、スペインの国力は急速に衰え、代わってイギリスが台頭することになります。その意味で、VIGOと描かれたアン女王のコインは、歴史の転換点の象徴としての価値がありますし、実際にVIGO表記なしの銘柄に比べると、倍ほどの価格で売買されています。特に20枚限定で造られた5ギニー金貨のVIGO版には、一枚で1億円以上の値が付くほどです。

 

上昇を続ける「コイン相場」

ただし、いくら歴史的な価値があるといっても、資産運用の対象になるためには、一定の価格上昇が求められます。ではアンティーク・コインは、過去にどのような値動きをしてきたのでしょうか。

残念ながら、世界中のコインを網羅した価格指数のような、便利なものは見当たりません。その代わりに、イギリスコインの価格指数であるGB 200コイン指数(※)を見ておきたいと思います。

※GB 200コイン指数:イギリスの大手コイン商であるStanley Gibbons社が集計するレア・コイン指数。同国で1世紀から20世紀までに発行されたレア・コイン200銘柄の、オークション落札価格から算出し指数化したもの。

GB 200の過去の推移を見ますと、2004年から2014年までの10年間でおよそ3倍になっていますし、なかにはチャールズ2世の5ギニーのように、この10年間で9倍近く値上がりしたコインもあります。