リリースは読まれずゴミ箱へ…PR担当者が知っておくべき残酷な現実

ではどうすればいいのか、お教えします

「あなたの企業は、なぜメディアに取り上げられないのか?」

大手PR会社とはまったく異なる手法でスタートアップ企業の広報をお手伝いする仕事をしている「ミクPR」代表の木本美紅といいます。

前回(https://gendai.ismedia.jp/articles/-/56770)は、広報業務に関するいくつかの”誤解”を総花的に解説しましたが、今回からは「はっきりと成果が出る広報戦略」の中身を公開したいと思います。

あなたが書いたプレスリリースは読まれていない

スタートアップ企業の広報の仕事を端的に言えば、マスコミの方に自社のサービスを取り上げていただくことです。

そこで必須とも言えるのがプレスリリースです。

新商品や新サービスを発表したことを各メディア関係者に伝えるためにメールやFAXで送るプレスリリース。

広報職の人にとっては、これを書くこと、届けることが自分の重要な任務と思っている方も多いかもしれません。

しかし、残酷な事実をお伝えします。

そのプレスリリース、メディアの方には一文字も読まれずに捨てられている可能性はかなり高いです。

 

仕事柄、私は新聞や雑誌、テレビ局の方とお会いすることが多いですが、彼らは私に本音でいろいろ業務のことを話してくれます。

フリーランスで広報業を始めた当初、驚いたことの一つは、彼らの大半が送られてきたプレスリリースを読んでいない、あるいは捨てているという事実でした。

その理由は、彼らが日々の業務に追われているからというのもありますが、何より大きいのは、プレスリリースが”つまらないもの”と認識されているからでした。

これは、私たち消費者がつまらない広告をスキップするのと一緒でしょう。例えば、YouTubeで動画を見る時、最近は冒頭で広告が流れてくることが一般的ですが、その動画を最後まで見る人はほとんどいないのではないでしょうか?

プレスリリースも、これとまったく一緒です。

無名スタートアップ企業の広報が大手新聞やビジネス誌の記者にプレスリリースを送っても、まともに向き合ってくれる人なんていません。

今や、世の中には企業の数だけ広報がいます。その中で自社のプレスリリースに目を止めてもらえることなど、針の穴を通すことより難しい。そもそも前述したように、プレスリリースはつまらないものと認識されているので、彼らは忙しくない時期でもプレスリリースを読んでいないのです。

そこでミクPRが採っている戦略は……「まともに攻めないこと」なんです。

いたずらにプレスリリースを送ったり、記者とのアポを取り付けて自社のパンフレットを広げて延々プレゼンするのではなく、急に掲載スペースの穴があいたときにネタを提案する「すき間狙い」を勧めています。