10分で1億円損失…カジノにおぼれた大富豪たちの悲惨

カジノにハマらない人はいない
尾嶋 誠史 プロフィール

6億を稼いだ中国人女性の勝因は

カジノは9割の人が負けて帰る場所。僕自身、長年そう思っていました。僕がアテンドしたなかで、一番大勝ちしたのは、5年前に出会った中国人の女性・張さんでした。

元金100万香港ドル(約1500万円)からギャンブルをはじめ、張さんは、最初の勝負から一向に負けなし。元金を減らすどころか、みるみるお金が増えていきます。

なお、カジノでは、だいたい多くの人は、元金が2倍、3倍になったあたりで気持ちが大きくなるのか、少しずつ賭ける金額が大きくなっていきます。すると、負けたときの損害も大きくなっていくので、せっかく勝ったお金を失ってしまうという負のスパイラルに陥ることも多いのです。

 

でも、張さんのすごいところは、いつまでたっても変わらず冷静な点。トータルの勝ち金額が元金からおよそ10倍になっても、まったく動じることがなく、同じテーブルについたお友達と世間話をしながら、同じペースでゲームを続けていきました。

朝から休みなしでずっと彼女は勝負を続け、開始から6時間。気が付いたときにはなんと勝ち金が4000万香港ドル、つまり日本円で総額6億円近くに……。1時間でおよそ1億円稼いだ計算でした。

「そろそろいいかもしれないわね。今日は楽しかったわ。アテンドしてくれて、どうもありがとう」

と彼女はにっこりと笑い、お友達と一緒に部屋に引き上げていきました。そして、彼女が「カジノに遊びに行きたい」といったのはその日限り。全部で4日間の滞在ではあったものの、初日以外はカジノに行かず、後はマカオをお友達と観光して、その後、中国に帰って行かれました。

これまでに何百人というお客様をカジノにアテンドしてきましたが、1日で6億円も稼いでいく人というのもなかなか巡り合うことはありません。もしもいたとしても、多くの人はその日の大勝ちが忘れられず、ツキを信じて、翌日、また翌々日もカジノに行って、結局は勝ち負けトントンか、もしくは負けを増やして帰っていくというパターンが大半でした。

張さんのその去り際の美しさには、唖然としたほどです。

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