10分で1億円損失…カジノにおぼれた大富豪たちの悲惨

カジノにハマらない人はいない
尾嶋 誠史 プロフィール

10分間で1億円を失った大富豪

僕がアテンドしたお客様のなかでも、最短時間でカジノで大金を失った大富豪といえば、おもちゃメーカーを経営していた李さんでしょう。

李さんの年齢はおよそ40代半ば。細身でいつも柔和な笑みを絶やさない、見た目はいたって普通の男性でした。しかし、彼はとにかくカジノが好きで、マカオにやってくると酒よりもゴルフよりも、まずカジノという人でした。そんなわけで、李さんをアテンドするときは、どこにも寄らずにまずホテルへとチェックイン。そして、ホテルに荷物を預けてから、すぐにカジノに繰り出すというのがおきまりのパターンでした。

 

ある日のこと。

いつものようにホテルのロビーで待つ李さんを残して、僕が彼の代わりにチェックインの手続きをしにいきました。チェックインが終わって、10分後に戻ってみると、どうやら李さんの様子がおかしい。

どこかふてくされたような顔をして、ぶつぶつ文句を言っています。すると、李さんの奥さんが笑いながら「この人、今日もう負けちゃったのよ」と彼の肩を叩くのです。

どうやら詳しく話を聞いてみると、僕がチェックインをしに行っている時間すらも惜しかったのか、待ちきれず、李さんは1人で先にホテルのロビー近くにあったVIP用のカジノルームに行き、そこで大金を賭けたもののいきなり大負けしてしまったとか。

しかも、その金額は1億円……。

僕がチェックインしているたったの10分の間に、なんという早業。

数々のお客様をアテンドしてきましたが、これまでにそんな短時間でそんな大金をギャンブルに突っ込んで負けてしまった人を見たことがなかったので、しばし唖然としてしまいました。

結局、李さんはマカオに3日間滞在していましたが、その間に彼がカジノで負けたお金はなんと30億円ほど。彼と出会ってから数年経ちますが、これ以上の負けっぷりの良いお客様は、まだ見たことがないかもしれません。

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