漫画:野波ツナ

「アスペルガー」と「カサンドラ」の間に起こるトラブルの解決方法

「カサンドラ症候群」自覚と回復の道⑧

「アスペルガー症候群」のパートナーを持つ人が抱える問題、「カサンドラ症候群」について、今、注目が集まっています。社会全体がよりインクルーシブな方向へシフトしようとしている中、カサンドラやアスペルガーを取り巻く状況にも様々な変化が。『旦那(アキラ)さんはアスペルガー、奥(ツナ)さんはカサンドラ』(株式会社コスミック出版)の著者、野波ツナさんと、カサンドラを支援する『アスペルガー・アラウンド』を主宰するSORAさんのお二人に話を伺います――。

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関係調整は第三者に入ってもらう

――アスペルガーさんとカサンドラさんの間に起こるトラブルは、アスペルガーさんの特性とは切り離せないと思うんです。するとトラブルを解決したいという気持ちに、環境を変えたい、相手を変えたいといった色々な気持ちが混ざってきて、障害受容と理解の違いも、そのどこに使われるかというので意味合いがだいぶ違うのではと最近感じるのですが。

野波 トラブルが起きたときに「この人はアスペルガーじゃないか」とか、「私は鬱になっちゃう」とか、色んなことがあってどれがどの問題なのかわからなくなりますね。

SORA 整理してくれる人が必要ですね。

野波 それはカウンセラーですか?

SORA そうですね、皆さんには、発達障害やカサンドラについて理解した上で、相談に乗ってくれる人を見つけて欲しいと言いますね。弁護士さんにしても、カウンセラーさんにしても。

野波 通常の夫婦のトラブルとは違うから。

SORA カサンドラを理解している専門家も多くでてきて欲しいところですね。その点、自助会は、同じ痛みを持った仲間と悩みを分かち合うことで互いを回復させる力を持っています。これが“自助の力”ピアサポートです。ピアサポートはどんな専門家にもできない役割りを果たしてくれます。

 

野波 混乱した気持ちを自助会で落ち着いて整理できるっていうのもありますよね。

――トラブルの種類は、アスペルガーさんの性格によって、もちろんカサンドラさんのタイプによっても多岐に渡りますよね。受け身一辺倒な方から攻撃性のすごい強い人までいるじゃないですか。それも特性と紐付いているものなんでしょうか?

SORA 表層は違ってかんじられるかもしれませんが、中核症状は同じようですね。うちの夫は、よくしゃべるし怒鳴るタイプにもかかわらず、ツナさんの漫画を読んで、アキラさんのことを「これは、僕だ」と言ったので。

野波 「こういうところは僕とは違うけど、これは僕のことです」って感想くださる人はすごく多くて、なんか同じなんですよね。メタ認知が弱いって言いますよね。だから自分自身のことは全く分からないけど、鏡に映したような存在があれば「あれ、僕?」ってなるんでしょうか。