『タイキョの瞬間!』で炎上のフジテレビが迎えている「ある局面」

「入管のプロパガンダ番組」と揶揄され
プチ 鹿島 プロフィール

「おっさんのフジテレビ」化

ここからは私の見立てだが、フジテレビの変化が今回はマイナスになってしまったのかもしれない。

私が幼い頃(70年代)、フジテレビのキャッチコピーは「母と子のフジテレビ」だった。そのあと80年代に入ってから「楽しくなければテレビじゃない」と叫び、長い間テレビ王者の時代を築いた。『ザ・マンザイ』『笑っていいとも!』『オレたちひょうきん族』からの大爆発。バラエティー番組と言えばフジテレビ。本当に楽しかった。

最近思うのはそんなフジテレビのキャラ転換である。

というのもここ1年くらい変化を感じていた。BSフジの『プライムニュース』で人気だった反町理氏が地上波ニュースに登場。地味だけど大人がじっくり見る内容に切り替えたのだなと思った。

 

ほかの番組も『衝撃スクープSP 金正男暗殺事件の真相 ~北朝鮮・史上最大の兄弟ゲンカ全記録~』や『衝撃スクープSP 30年目の真実~東京・埼玉連続幼女誘拐殺人犯・宮崎勤の肉声~』などをゴールデンタイムで社会派系の番組を放送して評価を得た。

「母と子のフジテレビ」から数十年経ち、今度は「おっさんのフジテレビ」に方向転換したのだろう。私はそう見た。

多少地味でも大人がじっくりと見るような番組を今後は増やしていく。それならそれでフジテレビの変化を注目して楽しもうと期待した。

しかし……。特定の客だけを対象にするとデメリットもある。先日の『新潮45』事件が記憶に新しい。天下の新潮社が差別でメシを食っていた件だ(私にはそうとしか思えません)。

実際に紙の雑誌を買ってくれる客層に合わせたら、内容が「単純でわかりやすく、煽情的な内容」になりすぎたのだ。

次に紹介するのは『新潮45』の路線転換について書いた毎日新聞の記事である。

『“右寄り”に活路 「部数減で炎上商法」指摘も』(9月20日)

《同誌編集部に詳しい新潮社の関係者によると、昨年秋以降、上層部から厳しい声が出るようになったという。「右寄りの特集の時はよく売れた。他社の右派系の雑誌が刷り部数を増やしたという話も伝わり、『この方向しかない』となったようだ。今年1月号から路線が変わった印象だ」と話す。》