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コミュ障をどうやって克服する?「発達障害者の婚活」のリアル

「話し方」から変える3つのポイント
吉濱 ツトム プロフィール

3.会話を録音して聞いてみる

会話が苦手だと感じていても、自分の話し方の何がどういけないのかを把握できている人はほとんどいません。発達障害を持つ人は、症状のひとつとして物事を客観的に捉えるメタ認知の弱い人が多いため、会話を改善しようにも現状把握ができません。まずは、普段の自分の会話を録音し、聞いてみましょう。

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会話をしている最中は、相手がいるうえに話題がどんどん進んでいくため、相槌をうつだけで精一杯かもしれません。しかし、一人のときに録音した会話を聞き直すことで、冷静に言うべきセリフが見つかります。そのセリフを実際に口に出してシミュレーションするようにしましょう。シミュレーションをくり返すことで、実際の会話でも少しずつ対応が上達していきます。

 

発達障害者には、生まれつき劣等感や罪悪感を強く持ってしまう傾向があります。これは、虐待や貧困といった成育上の問題とは関係ありません。恵まれた環境で育った人であっても、発達障害の症状として極度の劣等感・罪悪感を抱えてしまうのです。

すると、普段の会話の中で「ごめんなさい」とか「すみません」という言葉を多用してしまいます。本来なら「ありがとう」というべき場面や、全く気にする必要のないところでもひたすら謝り続けるため、場が盛り下がり、相手は負担に感じてしまいます。

録音した音声を聞くと、「自分はこんなに謝ってばかりなのか」と、きっと驚くことでしょう。過剰に謝ることで卑屈な印象を与え、楽しいはずの会話をシラケさせてしまっていると、身に染みて分かるはずです。

自分の発話を聞くというのは、とても恥ずかしく、いたたまれない気持ちになるものです。しかしその分、メタ認知の弱い発達障害の人には非常に効果的があります。

会話というのは、人間にとって最大のコミュニケーション手法です。会話がスムーズにできるようになると、恋愛や婚活だけでなく、その後の夫婦関係、子育て、親戚づきあいもずっと円滑に進みます。また、仕事や趣味、地域での活動にも大きな影響を与えます。

会話といっても、難しいことはありません。日常会話の9割以上は雑談で締められています。雑談はちょっとしたテクニックを身に着けることで一気に上達するものです。

こと婚活においては、会話が合うか合わないかでパートナーとしての相性を計る傾向があります。小手先のテクニックでも充分効果がありますので、「コミュ障だから……」と諦めずに、ぜひトライしてみてください。