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# 結婚 # 発達障害

コミュ障をどうやって克服する?「発達障害者の婚活」のリアル

「話し方」から変える3つのポイント

婚活をしていると、「あれ?ちょっと変わっているな...」という相手に、なぜか普段より高い確率で遭遇します。婚活市場では、コミュニケーション力の高い人のほうが成婚しやすいため、いわゆる「コミュ障」な方が残ってしまうことが多いためです。

「婚活市場において、コミュニケーションの苦手な発達障害者が濃縮されている」と発達障害カウンセラーの吉濱ツトム氏は言います。

吉濱氏は、強度のアスペルガー症候群を克服した経験を元に、これまで2,000人以上の発達障害者を改善に導いています。著書『発達障害と結婚』(イースト・プレス)刊行後は、恋愛や婚活、夫婦関係の相談が急増。

発達障害者の婚活のリアルについて、お話を伺いました。

取材・文/稲田和絵

高スペック開業医に2回目のデートがない理由

アスペルガーの人は、知的欲求が高くて勤勉。学歴の高い人も多く、医師や弁護士といった専門職に就く人の割合が、定型発達の人に比べて高い傾向にあると言われます。医師や弁護士は女性ウケもよく、収入も高いため、婚活では非常に有利に働きます。

内科と皮膚科のクリニックを経営しているTさん(38)は婚活サービスに登録して2年。紹介してもらった女性は100人を超えているといいます。一流大学卒の開業医、背も高く端正な顔立ちのTさんは、やはり女性に人気です。

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しかし、いつも2回目のデートにつながりません。デートで会話が弾まないというのが、主な理由です。患者さんへの問診に困ったことはないTさんですが、女性との雑談では、何を話していいのかわからなくなってしまいます。

「暑いですね」
「はい」
「……今日は休診ですか?」
「はい」
「……ふだん、お休みの日は何をしているんですか?」
「いや、別に……」

 

女性側が気を遣って話題を振ってくれているというのに、こんな気のない返事をしていたのでは「私に興味がないのかしら」と思われて当然です。

そのことを伝えると「でも、休日に取り立てて何かをしているわけではないので、話すほどのことでもないと思って」とTさん。話すほどでもないことを話すのが雑談だということを、理解していなかったのです。