保険加入と保険見直しで「絶対にやってはいけない3つのこと」の中身

該当する人は保険で「大損」する可能性
内藤 眞弓 プロフィール

30年間の保険料累計は「1000万円近く」になる

まず、この商品がどのようなものかを詳細に見ていこう。

〔photo〕iStock

基本的には1の定期保険(死亡保障1000万円)をベースにして、そこにがんや心筋梗塞などの特定疾病に備える保険、糖尿病などの重度慢性疾患に備える保険、一般的な病気やケガに備える医療保険を付けている「安心設計(営業職員が言うところの…)」になっている。

2、3は保険期間15年で、45歳時に更新すれば60歳まで保障が続く。4は入院や手術を保障する終身医療保険で、保険料払込は60歳で終了する。

保険料は示したとおりだが、契約から15年間に支払う保険料累計は400万円を軽く超え、同じ保障内容のまま更新し、60歳まで継続すると30年間の保険料累計は1000万円近くに達する。60歳時にふり返ってみて、「何事もなくてよかった」と素直に喜んでよいのか悩むほどの大きな金額である。

しかも、同じ保障をもっと安く手に入れる方法があることを知れば、決して素直に喜べないはずだ。

 

まともな保険に入れば「440万円」を浮かせられた

実際、1の死亡保障の保険については、あるインターネット専業の保険会社の商品(※)だと、同じ1000万円の保障が、30歳から40歳までは1050円、40歳から50歳までは2810円、50歳から60歳までは4160円で購入できる。30年間の保険料累計の差は40万円近い(※30歳契約で保険期間15年という同条件のものが探せなかったので、保険期間10年の商品を60歳まで更新しながらつないでいくものとした)。

2の比較対象商品はほぼ同じ保障内容で、30歳から45歳まで2140円、45歳から60歳まで6780円である。保険料はほとんど変わらないが、比較対象商品のほうは単品で、かつ200万円から購入できる強みがある。

たとえ500万円以上の契約をする場合でも、将来200万円まで減額できる設計なので、自由度で優れているといえる。保険契約は長期にわたるものなので、貯蓄が増えたとき、子どもが成長したときなど、柔軟に見直せるものを選ぶことが重要だ。

4の比較対象商品はインターネットなどで申し込むことができて、手間がかからないものが見つかった。保険料は4930円で60歳までの保険料累計は約177万円。4の保険料累計が594万円なので、その差はなんと400万円を超える。厳密にいえば、4は7つの特定疾病を原因とする入院は日額2万円となる倍額保障がついているが、400万円の差を埋め合わせるほどの保障とは言えないだろう。

以上を踏まえると、たとえば1と4を保険料が優位な他社商品で代替するだけで、30年間の保険料を440万円浮かすことができるわけだ。