こんな金融商品・勧誘は要注意「ワナを見抜く7つのポイント」

あなたのお金が狙われている
荻原 博子 プロフィール

「不安」と「欲望」に負けるな

(6)「あなただけに」は、ありえない

「この情報は、あなただけにお教えするのですが」というような勧誘文句があったら、これは詐欺ではないかと疑いましょう。

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親兄弟や親友なら別ですが、見ず知らずの他人が、あなたのために有益な情報をくれるなどということはありません。もし、本当に有益な情報なら、他人のあなたに教える前に、自分で投資してたんまり儲けているはずです。

ところが、この手の詐欺に引っかかる人が意外と多い。例えば、「海外の租税回避地(タックスヘイブン)のプライベートバンクなら、節税できて利息もたくさんつきます」などと言われて預けたお金が、勧誘員のプライベートの寿司屋につぎ込まれていたことがわかって大騒ぎになった、という事件がありました。

「あなただけに」「タックスヘイブン」「プライベートバンキング」などという言葉は、秘密めいてなかなか刺激的ですが、こうした言葉を多発する勧誘には要注意です。

(7)不安を煽る物言いに騙されるな

投資をするなら、儲かるかどうかを手っ取り早く教えて欲しいと思うのが人情です。けれど、そういうことはなかなか言わず、いっぽうで、投資をしなくてはいけない方向に追い込んでいくのが今の主流のセールストークです。

 

なぜなら、「儲かります」と言った途端に、金融商品取引法にふれ、最悪の場合には、10年以下の懲役若しくは1000万円以下の罰金が科せられるからです。

そこで編み出されたのが、不安を煽るセールストーク。中でも一番有効なのは、将来の不安に備えるには「投資」しかないと思い込ませること。

「年金があてにならないので、老後が不安でしょう」「現金で持っていると、インフレで貨幣価値が目減りするかもしれませんよ」「早くから投資しないと、お金は増えませんよ」「今のままでは、ゆとりある生活は迎えられませんよ」などなど。

そこに、さらに「老後資産は、5000万円必要」「いや、1億円必要」などという文言が加わります。

こう言われると、サラリーマンでそんな多額の貯金を持っていない人は、「大変だ、投資で増やしておかないと」ということになり、金融機関の思う壺に──。

ちなみに、生命保険文化センターのアンケートでは、実際に介護にかかっている費用は1人平均550万円なので、2人でも1100万円。医療費は、老人の場合は高額療養費制度などで負担が極端に低くなっているので、200万~300万円あれば大丈夫。

つまり、葬式代も含めて1500万円あって、あとは年金の範囲内で暮らせれば、老後はなんとかなります。これで足りなかったら、高齢者の9割近くが持ち家なのですから、それを売ればいい。

カモがネギを背負って、鍋に追い込まれないようにしてください。