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# お金持ち # 自己啓発

居酒屋で大盤振る舞いし失敗する人、「高級店のランチ」で成功する人

「食える人」のブランディング術
10年後も「食える人」と「食えない人」の差はどこにあるのか? 『1万2000人を見てわかった! お金に困らない人、困る人』の著者で、これまで数々の起業家、士業、ビジネスパーソンに接してきた起業コンサルタントの松尾昭仁氏によれば、「食える人」はセルフブランディングが上手いという。「人からどう見られるか」を自分でコントロールしているのだ。そんな彼らのテクニックについて、松尾氏に教えてもらった。

マイナスの情報を正直に出すな

昔、こんな詐欺が発生し、話題になったことがあります。

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「消火器の点検です。消防署のほうから来ました」

自宅を訪ねてきた消防署の職員らしき人物から、「この消火器は安全期限が切れているため、買い替える必要があります」と指摘され、家主は新しい消火器を数万円で購入しました。

ところが、消防署の職員らしき人物は、消火器を売りつける詐欺師でした。「消防署のほう」の「ほう」とは、「方向/方角」のことなので、ウソはついていないというのが詐欺師の逃げ口上だったそうです。

騙されたほうからすれば、「消防署」の職員が消火器の安全期限が切れていると言ったのだからと信じ込んでしまいます。つまり、消防署という看板にすっかり騙されたのです。

お金に困らない人は、他人の看板を借りて自分を語ります。

私がプロフィールをつくったり、自己紹介をしたりするとき、「集英社で本を出版している松尾昭仁です」「SMBCコンサルティングでセミナー講師をしている松尾昭仁です」と伝えます。

 

「ネクストサービスの松尾昭仁」と会社名を名乗っても、初対面の人には「聞いたことのない会社だな」と思われるだけです。しかし、「集英社の~」「SMBCコンサルティングの~」と権威を借りることによって、「大企業で本を出したり、セミナーをしたりしている人なのか」と評価してもらえます。

プロフィールに無名の出身大学名を書く人がいますが、有名大学でなければ「たいした学校を出ていない人か」という先入観で見られてしまいます。「そんなのは偏見だ」と反論したくなるかもしれませんが、残念ながらこれが現実です。

あえてマイナス評価につながる情報を出す必要はありません。「大学卒業後~」と書いておくのが無難です。本当は実力があるのに、余計な情報を出すことでチャンスを逃すことになっては損です。

自分の職場を名乗るときも、「〇〇という子会社に勤めています」と正直に言うよりも、「財閥系の会社に勤めています」と表現したほうがいいのです。

昔、私が勤めていた人材派遣会社の職場に、定年を過ぎた60代の男性が顧問として在籍していました。いつも新聞を読んでばかりいて「なぜ、こんな働かない人を雇っているんだろう」と不思議に思っていましたが、実はその人の財閥系企業出身者という「看板」を会社は利用し、営業に使っていたのです。

もちろん嘘はいけませんが、使えるブランドや権威があるなら、したたかに使うべきです。ブランドや権威をうまく拝借し、チャンスをつかむのは賢いやり方です。