統計で判明…!大学生は「飲み放題」だと2倍の酒を飲む

飲み過ぎるのは私だけではなかった
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世界保健機関の定義によると、一時的多量飲酒とは、1回の飲み会で60グラム以上のアルコールを摂取する飲み方のこと。急性アルコール中毒や生活習慣病、がんなどのリスクが高まる量とされる。

厚生労働省は1日あたり約20グラムのアルコール、おおざっぱにいって日本酒なら1合、ビールなら中瓶で1本を「節度ある適度な飲酒」としており、HEDはその3倍にあたる。

男子学生(女子学生)の場合、「飲み放題」でない場合にHEDに達するのは全体の30%(20%)だったが、「飲み放題」だとそれが70%(49%)に大幅に増えた。

また、「飲み放題」でなければHEDに達しない学生でも、「飲み放題」になると男子ではその57%、女子でも38%がHEDの飲み方になった。

「飲み放題」は、大学生を危険な飲み方にいざなうようだ。

今後の課題は「なぜ飲み過ぎるのか」

大人になった気分で酒を飲み始める大学生。自分に適した酒量もまだわからず、救急搬送されたり、ときには死亡したりする。

欧米人とは違って、アルコールをまったく受けつけない、あるいはアルコールにとても弱い体質の日本人は4~5割もいる。

吉本さんは、「『飲み放題』は飲酒リスクを高めるということを、よく知っておいてほしい」という。

All you can drinkご注意を! Illustration by Getty Images

なぜ「飲み放題」で酒量が増えるのかは、よくわかっていない。みんなでワイワイやる楽しさゆえか。ラストオーダーで余分に注文してしまうからか。

いずれにしても、「飲み放題」は飲みすぎを助長することが、川井田さんらの研究で学問的にもはっきりした。これからは、それを自覚して「飲み放題」に臨むことにしよう。

サイエンスポータル」過去の関連記事:
•2016年5月18日ニュース「お酒に強い遺伝子持つ人は痛風リスク2倍以上」
•2012年10月19日レポート「脱法ハーブと飲酒問題 臨床を中心に実務的議論 -第47回日本アルコール薬物医学会-」