死にたくなるほど追いつめられた我が子を、あなたは救えますか?

自傷・自殺をさせないレッスン
松本 俊彦 プロフィール

知って欲しい自傷・自殺のこと

今回私が、本書『自傷・自殺のことがわかる本 自分を傷つけない生き方のレッスン』を刊行するのを決意したのは、もっと多くの人に自傷や自殺の本当のことを知って欲しいという願いからです。

もしも自傷を繰り返したり、「死にたい」とつぶやいている人に対して、今よりほんの少しでも優しい社会になれば、彼らの孤立は緩和され、リアルな世界で人に助けを求める気になり、そのことがひいては自殺予防につながるかもしれない──そう信じるからです。

本書には、今まさに自傷や「死にたい」気持ちに悩む当事者にとってすぐに役立つスキルや情報もたくさん提示されています。

しかし、注意してください。くれぐれも、ここに書かれたことをすべて実行しようとしないことです。大切なのは、自分にとって都合のよいものだけを採用すること、すなわち「イイトコ取り」です。

【図】「やめさせる」前にやめさせたいこと
  「やめさせる前」にやめたいこと。本書では、〈正しく応えるレッスン〉として家族や支援者に対する対応も充実させた(『自傷・自殺のことがわかる本 自分を傷つけない生き方のレッスン』より:拡大画像表示はこちら

そして、忘れないでください。嫌なものを嫌といい、納得できないことには従わず、苦手な人を避けることは、生き延びるうえで必要な技術である、ということを。

ともあれ、人生において最も悲惨なことは、ひどい目に遭うことではなく、ひとりで苦しむことです。

その意味で本書がひとりでも多くの当事者の孤独をやわらげ、適切な支援を受けるきっかけとなることを願っています。

国立精神・神経医療研究センター 精神保健研究所薬物依存研究部部長 松本 俊彦

(『自傷・自殺のことがわかる本 自分を傷つけない生き方のレッスン』「まえがき」より)

自傷・自殺のことがわかる本
自分を傷つけないレッスン

【書影】自傷・自殺のことがわかる本 自分を傷つけない生き方のレッスン

松本 俊彦 監修

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「死にたい」「助けて」生きるよりつらい悩みを抱える当事者にとって、回復への道につながるスキルを、また彼らを助けたいと思う家族や周囲の人たちへの適切な支援法を徹底図解します。

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