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楽しい休暇が地獄に…?飛行機で「悪魔の子」に遭ったらどうするか

未婚のジェットセッターが検証する

シルバーウィークから数えて3連休の週が3週間。秋の連休ももう終わりだ。JTB調べによると、2018年のGWは総旅行者数が過去最高の2443万人になったという。秋に、有休を利用して長期休暇を取った人も少なくないだろう。

しかし楽しい旅行を台無しにしかねないマナーの悪さに遭遇したら、私たちはどうしたらいいだろう。年間国内外合わせて100回近く飛行機に乗っているフリーライターの長谷川あやさんに、先日世界中で話題となった「機内での地獄の動画」をふまえ、自身の体験をもとに検証してもらった。

 

飛行機で「正露丸事件」に遭遇

子どもを産んだことのない私は、子どもに関しての発言や行動にはとても慎重だ。余計なことを言ったりしたりしたて、「子どもを産んだことがないからわからない」と言われて嫌な思いをしたくない。「子ども」問題には、できるだけ関わらないに限る。わざわざ面倒なことに巻き込まれるようなヘマはしないだけの処世術は、もう身につけている。

少し前に巷で話題になった「8時間のフライト中騒ぐ悪魔の子ども」と題された動画は、なかなか衝撃的だった。これが、ドイツ―アメリカ間のフライトの8時間、続くのか。地獄絵図そのものじゃないか。

トラベル関係の記事を書くこともあり、飛行機には頻繁に乗る。「お客様のなかにお医者様はいませんか」からの緊急着陸ビジネスクラスでの酔っ払いオヤジのリバース事件正露丸異臭騒動(正露丸の匂いに周囲の外国人たちが「これはなんの匂いだ」とざわざわ)など、ちょっとした事件や小さなトラブルにはたびたび体験している。騒ぐ子どもと遭遇するのは日常茶飯事だ。

そういった場合、「今日は運が悪かった」と思ってあきらめることにしている。子どもも疲れたら静かになる。

「子どもだから」どこまで許されるのか

しかし、8時間、騒ぎっぱなし、暴れっぱなしというのはちょっと想像の域を超えている。全8時間分の動画はないので細部まではわからないが、ヘッドホンの上から耳をふさいでいる女性の様子をみて同情を禁じ得ななかった。お気の毒に。

いろいろな思いが去来する。この子は本当に8時間このテンションで騒ぎ続けたのだろうか、すごい体力! それにしてもなぜ母親は何も策を取ろうとしないのだろう。あらあら、荷物を収納する上のスペースで遊びはじめちゃったよ、危ないなあ。

一部を切りとった動画だけでもイラっとする。耐え抜いたこの便の乗客たちを労いたい。そして、こういった場合、子どもの親だったら、自分が乗客だったら、どう行動するのが正解なのだろうか。

フライト中に限ったことではないが、「子どもだから仕方ない」と、子どもに対してある程度の寛容さが求められる場面は少なくない。それはそれで結構なのだが、いったいどの程度まで寛容でいるべきなのか

フライト中の航空機というのは、一度、離陸したら自分の意思で逃げ出すことができない、特殊な空間だ。なかでも国際線の場合は、そこに国籍や年代、性別など、いろいろな属性の、異なる「常識」を持つ人々が集まっている。それにしたって、これはひと言もの申していい案件だと思う。しかし、私がこのフライトに乗っていたとしてもやはり直接の注意はしないだろう。子どもがいる、いないの問題ではなく、ヘンに注意をして逆恨みを買いたくない。

この場合、子どもがなんらかの疾患を抱えていることも考えられる。ただ仮にそうだとして、だからといって、一緒に乗り合わせた乗客は、8時間の我慢を強要されなければならないのだろうか。