今後4半世紀の間に日経平均株価は10万円に達することができる

大相場は懐疑の中で育っている
大原 浩 プロフィール

並み以上の人々がたくさんいることが日本の特徴

日本に天才が多いか少ないかの議論はとりあえず脇に置こう。しかし、非常に教育レベルとモチベーションが高い中間層が多いのは事実である。知識社会では、一人の天才では無く、水準の高い中間層の情報交換(ネットワーク)によって経済が発展する。

米国では、ビル・ゲイツ、ステーヴン・ジョブス、ジェフ・ベゾスなど一部の特殊な才能ある人々が祀り上げられて、ビジネス躍進の立役者のように扱われる。

しかし、実際にはシリコンバレーをはじめとするクラスター(ハーバード大学教授・マイケル・ポーターが定義する企業などが集積する場所)で働く多数の知識労働者が「自由に情報交換」することによって知識の価値が高まり、それを活用するビジネスも躍進するのである。

一般にIT関連の職場では、働く人々の服装が自由であり、TシャツにGパンという服装が珍しくないのも、単なるかっこつけでは無い。「自由」が何よりも大事であり、スーツを着ること自体が、束縛の1つなのである。

 

日本はいい意味でも悪い意味でも「同調優先社会」であるから、ジョフ・べゾスのような他とは全く異なった「突き抜けた」人間はなかなか生まれないかもしれない。それでも、自由な職場で知的な情報交換を行い、知識労働者のネットワーク全体として優れた業績を残せる人々は、むしろ米国よりもたくさんいると考えている。

一国の宰相に罵詈雑言を浴びせても逮捕されないのが日本である。中国などの独裁国家で習近平の批判を行った人々がどうなったのかを考えれば、日本がどれほど政治的に自由な国であるかがすぐにわかる。

また、豊臣秀吉、田中角栄などの例、さらには江戸時代から一般的であった養子縁組によって、どのような身分の低いものでも、名家出身者が行うべき仕事を任せられるのが日本である。身分制がいまだに色濃く残る欧州をはじめとする他の国々では考えにくいことである

これからの知識社会の中で発展するのは、米国、日本、英国、オランダなどであると考えているが、これらの国々は「本当の意味で自由」である。欧州でもフランスやドイツなど他の国々は全体主義的である。なにより共産主義やファシズムを生んだのは欧州である

これからやってくる知識社会で、中間層の教育水準と能力が高く、下剋上にあふれた日本が発展しないはずが無い。