東大?早慶? 大学なんて関係ない「地頭格差」の時代にどう生きるか

GAFAではもう当たり前
週刊現代 プロフィール

ルールを作り直す能力

では、デジタルの時代に求められる「地頭の良さ」とは何か。それはAIが不得意とする分野を考えれば自ずと導き出される。地頭に関する著書があるビジネスコンサルタント・細谷功氏によれば、AIが不得意とする分野は以下の通りである。

・問題そのものを考える
・定義が不明確な問題を解く
・指標そのものを考える
・少ない情報から物事を創造する
・抽象的な課題を扱う
・ルールを作り直す

これらの分野こそ、GAFAが求めている能力である。平易な言葉で表せば、「ひらめき」「着想力」と言えるだろうか。こうした才能を土台として、さらに数学、物理学、そして心理学などを駆使できる頭脳があって初めて、「地頭が良い」と認められるのである。

 

細谷氏が解説する。

「プロトタイプを早く作り、何度も失敗を繰り返しながら創造していく。この試行錯誤型の働き方がこれからの時代は重要になってきます。GAFAは、そのような枠に囚われない考え方で、成長してきました」

高学歴ならば早々に幹部候補生となり、あとは、要領と人当たりが良ければ、それなりに出世できる。かつての日本企業ではそれが当たり前だったが、GAFAではそんなことはありえない。

アマゾンジャパンの立ち上げメンバーとして、サプライチェーン部門マネジャーを務めた林部健二氏が言う。

「アマゾンでは、可能なかぎり仕事は自動化していく方針があります。そのため、自分の担当業務が突然なくなることもよくありました。その場合は、いままでとはまったく別の仕事に取り組まなければならないので、地頭力がないと到底、乗り切っていけません」