文系が滅びる時代に身に着けておくべき「3つの武器」を教えよう

島国思考から脱出する方法③
岩崎 日出俊 プロフィール

日米の衝撃的な「老後格差」

私が日本とアメリカで投資についての考え方がまったく違うことに気付かされたのは、実は最近のことです。私は高校時代の1年間をAFS交換留学生としてアメリカで過ごしました。最近になって同窓会が催されるようになり、実際に参加してみて驚いたのです。

同窓会はホテルを貸切り、夕食会などの形で行われますが、その後は何人かの家でパーティーが開かれます。実際に参加してみると、彼らの多くはプール付きの豪邸に住んでいて、プールサイドでワインを飲みながら高校時代の思い出に花を咲かせたりします。

 

なかには私と同じようにAFSでアメリカにやって来て、そのまま居ついてしまった人もいます。途上国からの留学生で、ゼロから生活基盤を立ち上げ、苦労したと言っていましたが、そんな彼の家も太平洋を見渡す豪邸でした。

日本の高校の同窓会には当然ながらそんな風景はありません。若い頃はサービス残業も厭わずに働いてきたはずの日本の60代が、定年後はカツカツの生活に甘んじる一方で、アメリカではプール付きの家に住む老後がある……。

両国の間に横たわるこの巨大な「老後格差」は、それぞれの国において投資が文化として定着しているか、いないかの差であろうと私は考えています。

しかしアメリカ人が投資にごく自然体で向き合えるのも、誰に教えてもらうでもなくその本質を学べるのも、アメリカにおいて自国や世界の経済成長を取り込む健全な経済活動が行われ、なおかつその動きを正確に反映してくれる指標が整備されているからにほかなりません。

そこで次回はアメリカ経済の象徴にして、投資行動に重大な影響を与え続けているダウ平均(ダウ工業株30種平均)について、説明することにしましょう。