「巣穴からこんにちは」エゾモモンガ

極上の癒しをどうぞ。「なまらめんこい」北の大地のほっこり動物たち

北海道への震災支援、ありがとう!

日本の国土の22%を占める北海道。そこには、世界遺産知床半島や大雪山系をはじめ手つかずの自然が残り、多くの動物たちが暮らしている。夏が短く、長く厳しい冬に耐えて生きていかねばならないこの地で暮らす動物たちは、本州以南とは違う独特の個性を持っている。

そんな動物たちと北の大地の絶景にこだわって写真を撮り続けている写真家がいる。北海道留萌市在住の自然写真家・佐藤圭さん(39歳)だ。

今回は、彼が撮りためた写真の中から、思わず心がほっこりしてしまう「なまらめんこい(とってもかわいい)」動物たちの表情を厳選して、お届けします。

 

日本一美しい夕陽を撮りたかった

北海道のウエストコースト、留萌市に住んで写真を撮り続けている佐藤圭です。ウエストコーストといっても、アメリカ西海岸カリフォルニアのように太陽燦々なんてことはなくて、夏だと実感できるのは2週間ほど。その夏でも海水の温度は20度以下(サウナの水風呂くらい)です。海水浴客の目的は浜辺でやるジンギスカンで、海に入っても冷たくてすぐに上がります。冬は、海が荒れれば、ものすごい風と波がやってきます。去年の12月には、留萌港の灯台がもげました……。

でも、留萌には日本一があります。留萌の海に沈む夕陽は、日本一美しい

13年前に札幌から留萌に戻り、 日本海に沈む、せつないくらいに美しい夕陽を見たときに、この夕陽を毎日撮影していきたいと思い、カメラを買いました(留萌の夕陽の写真はまたの機会に)。

そして、自然風景を撮影するようになり、 その中で生きる動物たちの存在に気がつきました。動物写真は、動物の生態の観察からはじまります。観察をしていると、思いもしなかった発見があります。そこを写真にしていくのですが、一日中、なにも撮れないほうが多いくらいです。

ところが、陽が沈みかけ帰り支度を始めた瞬間に、 奇跡の写真が撮れたりします。その一枚で、その日は幸せなんです。なかなか、根気のいる撮影ですが、誰も見たことがない動物写真をいつも追いかけています。

思わず突つきたくなるエゾシマリスのほっぺ

「巣穴から、こんにちは」

タイトルバックに使った写真は、エゾモモンガです。

夜行性のため、普段、 夜にならないと顔を出しませんが、たまに昼間でも外の様子を見たり、トイレTIMEに出てくる。

巣の前を通りかかると、ヒョッコリこちらを見ているじゃないですか。「こんにちは~♪」と一枚撮らせてもらいました。

写真タイトル:「にらめっこ」

お次は、エゾシマリス。近隣の公園や林にも住みついていますが、私の撮影地は、おもに大雪山の山岳地帯です。山岳地帯は、一年の半分が雪に覆われてしまうため、雪のない時期は食料探しに夢中です。

食料は、高山植物の種子や昆虫などで、色々なものを食べる雑食性。岩場や、高原を縦横無尽に走り回り食料を探します。なかなか近くに寄ってきてくれませんが、撮影するには、心を開いてくれるまで待つしかありません。

頬ぶくろに、食料をパンパンに詰め込んだエゾシマリス。にらめっこの瞬間です。

写真タイトル:「冬が来る前に」

冬眠に備え、食糧と巣材を一生懸命に巣に運ぶエゾシマリス。どんどん膨らんでいく、 ほっぺたを見ていると突っつきたくなりました。

写真タイトル:「見ざる言わざる」

この年、生まれたばかりのエゾシマリスの子供。警戒心が薄く、しばらく近くで観察することができました。

「あなたの巣穴は何処?」と聞くと、親に口止めされているらしい。『見ざる言わざるポーズ』で無言を貫いた……。