2018.10.09
# 教育費

子供に教育費をどんどん使い過ぎて、「老後破産」しかけた夫婦の悲劇

子供のためのはずが、親子とも不幸に…
横山 光昭 プロフィール

Aさんの家では、お子さんが手が離れるまでにはあと10年は見込まなくてはいけません。ちょうど、大学生の時に定年退職になる見込みですから、学費のかかるときに下手をすると収入がないという状況である可能性もあるのです。

もしかすると、利用したくないと思っていたはずの奨学金も利用しなくてはいけないかもしれません。

今はひたすら子どもにお金をかけ、自分たちの老後を考えることができていないAさんご夫婦は、大まかなお金の流れ、資産の状況などを見て、青くなっています。「私たちはどうなってしまうのでしょうか」。今まで無理してお金をかけてきた代償が大きいことに気が付いたようです。

 

気が付いた時にはもう手遅れ、ということも

比較的年齢が上がってからお子さんが生まれると、その時の親は仕事的には中堅どころであることが多いでしょう。仕事が波に乗り、収入も増えている。その状況で始まる子育て費用はあまり無理なく払えているように感じてしまいます。将来への影響は何も考えずに。

そうやって、親の将来のお金までも子どもにかけていることに気が付かずにいると、Aさんのように立ち止まって人生のお金として自分たちのお金全体を考えた時に、愕然としてしまうのです。

〔photo〕iStock

Aさんご夫婦は、50歳になったばかりで気が付いたからまだよいといえるのかもしれんせん。なかには、55歳で役職定年を迎えてから気が付く人もいます。子どもの手が離れた60歳過ぎに気が付く人もいます。ですが、収入が少なくなる時に気が付いても時は遅し。

自分で収入を得られる方法がなくなってしまえば、これから収入を得て暮らしていく子どもたちを頼らざるを得ません。自分たちの無計画さが災いし、子どもに迷惑をかけながら暮らしていくことになるのです。老後に起こる悲劇です。

教育にお金をかけ、自分たちの老後資金がない、そう気が付いた時にはどうするとよいのでしょうか。

それは気が付いた時から老後の準備を急ぎ足で始めることしかありません。いくらの資金を準備できるのかはわかりません。ですが、老後の生活をしっかりと賄えるほどの資金を作り上げることは、数年では無理でしょう。

では、どうするか。

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