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# 相続税 # 遺言

余命三ヵ月の妻が夫に残した「ラブレター=遺言書」、その中身とは?

「争続」を回避した妻の最後の贈り物

私は相続対策のご提案とサポートをする会社を運営しており、いままでに1万4000人以上の相続相談を受けて、アドバイスやサポートをしてきました。相続は個々に事情が違うため、相続相談としてお会いして状況をお話頂くところからスタートします。

相続されるご家族は多様化しており、離婚や再婚はめずらしいことではなくなりました。配偶者やこどもがいない方も増えてきましたので、相続のあり方も多様化しています。

また最近は予期せぬ病が発覚して余命宣告を受ける人もあります。親より先に子供が亡くなる場合や、年上の夫より先に妻が亡くなる場合などもあります。そうしたときにこそ、相続の知識や用意が必要になります。最近の実例にもそうした内容があったので、ご紹介しましょう。

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肺がんのステージ4と診断、余命3ヵ月を宣告された

ある月曜日の朝、もともと付き合いのあったKさん(60代・女性)のご主人から突然の電話がありました。

Kさんは先月まで普通に生活していたのですが、疲れが取れないとマッサージに通っていたと言います。それでも背中の痛みが続くため、薦められて病院で診てもらったところ、肺がんと診断され、余命3ヵ月という残酷な宣告を受けたのでした。

 

肺がんのステージ4と診断されて厳しい状態だということはKさんにも告知されて、すぐに入院して抗がん剤治療を始めたところです。しかし、がんは肺以外にも転移しており、長くは生きられないということも伝えられたのでした。

こうしたことから、Kさんは自分の「遺言書」を作りたいので、段取りをしてほしいと、ご主人がKさんの代わりに当社へ電話をして来られたのです。