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EC全盛の今でも勝ち残る「まんだらけ」中古販売ビジネスの秘密

他には真似できない価値熟成戦略
大原 浩 プロフィール

実店舗は太刀打ちできないのか?

それでは、ブックオフやハードオフのような実店舗中心のビジネスは消え去る運命にあるのだろうか? もし、投資の神様ウォーレン・バフェットがいうコモディティ(どこにでもあるありふれた商品)しか扱っていないのであれば、答えはイエスである。

ありふれた商品しか扱っていないのであれば、価格競争に巻き込まれ、コスト面と自宅にいながら買い物ができる利便性で優位な電子商取引(EC)は歯が立たない。これは新品だろうが中古品であろうが、例外が無い原則である。

ちなみに、このEC化の流れはインターネットの普及がある一定段階に達したところで急速に進展したので、小売業に強いバフェットも流れを見誤り、英国の大手スーパーのテスコへの投資では失敗を認め撤退している。また、彼の大口投資先であるウォルマートも、EC化の流れの中で苦戦している。

それに対して、良品計画(無印良品)やニトリなど独自企画開発商品(PB)中心の企業はEC化が進展しても好調な業績を維持している。良品計画などはPB比率100%であり、私は、良品計画は小売業では無く販売網を持ったファブレスメーカーだと考えている。自動車メーカーが独自の販売店網を持っているのと同じ感覚である。

実店舗であろうがECであろうが、「無印良品」以外では買えないのだから、鉄壁のビジネスモデルである。もちろん2018年のグローバルのインターブランドランキングで日本企業として20位に入っている「MUJI=無印良品」が世界的ブランドであることも重要である。

両社に関してはまだまだ語りたいことがたくさんあるが、今回は中古品の話なので先を急ぐ。

 

独自路線を貫く企業

中古品ビジネスでも、独自路線を貫く企業は今後も発展する可能性が高い。

まず、コメ兵。その名の通り愛知県半田市にある米穀店「米兵」が本家筋である。中古品でも値の張るブランド品を中心に扱っているのが大きな差別化戦略である。

数千円程度のものであれば、ECの個人間売買でも不安を感じることはあまりないが、数万円、数十万円以上の商品になると事情が変わってくる。

売り手が見ず知らずの人よりも、実店舗を構えていざとなればクレームを受けつてくれるそれなりの規模の企業を好むのが買い手の心理である。ちなみにコメ兵の売り上げは2018年3月期で約450億円である。

また、そもそもブランド品は偽物であればほとんど無価値になってしまうから、真贋の判定をきちんとしてくれるしっかりした企業が望ましいのは言うまでもない。

現在のところ、インバウンド観光客の高額商品購入ブームが収束したりしたことなどから業績は今ひとつだが、中古品業界で生き残っていく企業の1つであると考える。

そして、私が最も注目しているのが「まんだらけ」である。