# 実物投資

金、宝石、コイン、美術品…大穴「実物投資」で儲ける手口

意外なモノがカネのなる木に
田中 徹郎 プロフィール

ダイヤモンドの「欠点」

最後に挙げておきたいのが宝石です。

宝石界のビッグフォーといえば、ダイヤモンド、ルビー、サファイア、エメラルドをさしますが、これら四大宝石のすべてが投資対象としてふさわしいわけではありません。

日本人やアメリカ人はダイヤモンドを好みますが、これはダイヤモンド採掘・販売世界最大手のデビアス社によるマーケティングの影響が大きいのではないでしょうか。

一時はダイヤモンド市場全体の90%程度を占めていた同社のシェアは、現在40%程度まで下がっていますが、それでもダイヤモンド業界における同社の価格コントロール力は絶大です。このような理由で私は、ダイヤモンドは投資対象としてふさわしくないと考えています。

 

一方で、例えばルビーやサファイアなどのカラーストーンはどうでしょう。

ルビーにしてもサファイアにしても、最高品質の石が採れる地域はアジアです。なかでもアジア大陸とインド亜大陸の衝突によって形成され独特の地質をもつミャンマーは、カラーストーンの聖地といってよいでしょう。

同国の宝石鉱山はあらかた掘りつくされており、産出量が近年急激に減りつつあります。一方で、買いたい人は徐々に増えつつあります、特に中国をはじめアジアでは巨大な富裕層が生まれつつあり、彼らは真っ赤なルビーや深い青のサファイア、そしてトロッとした緑のヒスイを好みます。

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希少性に加えて、耐久性や普遍性という観点で、カラーストーンは投資対象としての資格を満たしているといえるでしょう。

次回はクラシック・コインへの投資について、詳しく紹介させていただきます。

(つづく)