# 実物投資

金、宝石、コイン、美術品…大穴「実物投資」で儲ける手口

意外なモノがカネのなる木に
田中 徹郎 プロフィール

奥深い「コイン」の世界

次に挙げたいのはコインです。

コインといえば、皆さんはカナダのメープルリーフ金貨や、オーストリアのウィーン金貨をイメージされるかもしれませんが、このような現代コインに希少性はありません、例えば1オンスのメープルリーフ金貨には、31グラムほどの金が含まれていますが、これら金貨の価値は金31グラムと同等です。つまり金の地金(ぢがね)の価値しかありません。

 

投資の対象になるコインとは、例えば古代ギリシャ・ローマで作られた金貨や、1600年代以降ヨーロッパで作られたコインなどのことで、一般的には「アンティーク・コイン」と呼ばれるものです。

メープルリーフ金貨やウィーン金貨は現在も大量に作り続けられていますが、アンティーク・コインは今後新たに作られることは二度とありません。時代の経過とともに焼失あるいは紛失し、むしろ残存枚数は徐々に減ってゆくと考えておくべきでしょう。

Photo by iStock

一方で、アンティーク・コインを手に入れたいと考える人のほうはどうでしょう。例えば古代ギリシャ・ローマの金貨や銀貨は、ギリシャ人やイタリア人にとどまらず、人類共通の資産と言ってもいいでしょう。手に入れたいと考える人たちは、両国の人たちだけではありません。ヨーロッパ全土やアメリカ、そして近年では日本やアジアに至るまで、その範囲が広がっています。

つまりアンティーク・コインは希少性の点でも、地理的な普遍性、時代を超えた普遍性という点でも、投資対象としての性格をそなえているといえるでしょう。