朝起きたら、買ってた卵からヒナが次々と孵化してきた! どうする?

そんなとき、鳥と仲良く暮らす方法
上田 恵介 プロフィール

「霊長類以外の哺乳類、たとえば犬や猫などは、赤・青の波長の光を網膜で認識する2色型色覚で、色彩はそんなに見えていないんです。

私たち人間は、赤・緑・青の波長の光を認識する3色型色覚。3色の組み合わせによって、カラフルな世界を見ているわけです。

鳥の場合は、この3色に加えて紫外線の波長まで認識できる4色型色覚。つまり、犬や猫よりは、人間に近いカラフルな世界を見ていると言えます。

紫外線の波長まで見える分、人間よりもさらに鮮やかでキラキラした世界をおそらく見ているんだと思いますよ」

そう聞くと、鳥に対してなんとなく親近感がわいてくるのではないだろうか。

オスは厳しくチェックされる!

続いて教えてもらった「鳥の生殖パートナー選び」も、どことなく人間に通じるものがあるように思える。

どんなオスがメスに選ばれるのかと上田教授に聞いてみたところ、ものすごくざっくりいうと、見た目が派手なオスは「イケメンぶり」をチェックされ、見た目が地味なオスは「イクメンぶり」をメスにチェックされるのだという。

「渡り鳥のオスは、見た目が派手になりがちですが、これは、年に1度の繁殖期のうち、渡りをしていない時期を除いた短期間でパートナーを見つける必要があるためです。瞬時にメスに見初めてもらうために、見た目を派手に発展させたんですね。

いわゆるイケメンな彼らはすぐにパートナーチェンジしますし、子育てにもいっさい参加しません。カルガモやオシドリなんかがその代表例です」

オシドリ。華やかなオスと地味なメスが一緒に泳ぐ様子から「おしどり夫婦」などという表現もあるが、実は一夫多妻制。夫は妻が抱卵期に入ると去ってしまう Photo by Getty Images

「一方、スズメやカラスなど、渡りをせずに四季を通じて我々の身近にいる鳥は、たいてい見た目が保護色で地味、男女ともほぼ同じ色をしています。

見た目の装飾に重きを置かない彼らは、たいてい一夫一妻制。鳥の9割以上が一夫一妻制だと言われていますが、これは、オスとメスが力を合わせて子育てをしなければ、ヒナが育たないからだと考えられています。

彼らはパートナーが死ぬまで添い遂げるので、相手選びには慎重になります。メスはじっくり時間をかけて、餌捕り能力やイクメン能力、オスとの相性を見極めるようですよ」

スズメスズメのつがい Photo by Getty Images

イケメンか、イクメンか。メスのシビアな選別眼にさらされるオスは、鳥であれ人であれ、なかなか大変そうだ。

「刷り込み時期」を逃すな!

さて、鳥に対して勝手な親近感をもったところで、どうすれば鳥と仲良く暮らせるのかを、改めて上田教授に聞いてみよう。

鳥になついてもらうには、どうすればよいのか?